山梨フットボール

伊藤彰監督「失点してから迫力を上げるのではなく、先に点を取って流れを掴まないといけない」【無料記事 J2第6節 岡山1-1甲府 コメント】

「まだまだ完成度は低いが、最後のところでパワーを使えるというところにチームとして自信を持って次に繋げていかないといけない」

岡山、遠い所までファン・サポーターの皆さんが応援に来てくださったのに勝点3をプレゼントできなかったことは…最後、追い付くことができたことはよかったと思います。

内容的には最初に岡山のプレッシャーを受けてしまった。アグレッシブな前線のプレッシャーとセカンドボール(の攻防)とロングボールで後手に回った。我々はそれも想定内でゲームを進めていたが、危ないところがあったし、お互いに苦しい時間があった中で後半最初のビッグチャンスに(ジュニオール)バホスが決めてくれていればよかった。そうなっていたらあの(失点に繋がった)CKもなかったと思います。あの時間帯にセットプレーでやられたということと、チームとしてセットプレーには一番気をつけないと…という中で(試合に)入ったのにやられたのは今後積み上げていかないといけない部分。修正点です。最後はなりふり構わず点を取りに行ってくれた選手たち。4バックにして前の人数を増やして佐藤洸一が決めてくれた。まだまだ完成度は低いが、最後のところでパワーを使えるというところにチームとして自信を持って次に繋げていかないといけない。

――前節からメンバーを代えて臨んだゲームですが、その理由と評価は?

トレーニングから太田修介、荒木翔はいいプレーをしていたし、バホスは去年から力があることは分かっていた。コンディションを含めてこの3人を起用しました。太田は去年もある程度ゲームに絡んでいる選手で、久しぶりのゲームも、厳しく言えばもっとできる選手。攻撃に関わる、裏に抜け出すプレーなどでイニシアチブを持ってプレーをして欲しかった。今年最初ということでは及第点かなぁと思います。

荒木は、去年はほとんど試合に出られず、今年はキャンプから精力的にやってきた。チャンスが来て、パフォーマンスはよかったと思う。粗削りではあるが、守備のところでやられているところ、裏を取られることなどは修正しないといけないが、特徴である左足のキックを90分間通して出してくれたと思っています。よかったと思います。バホスはもっと凄い選手。コンディションを上げていけばもっと活躍できると思います。

――前節は苦しみながらの勝点1でしたが、修正をした中での今節の勝点1。この意味合いの違いは?

前節金沢(1-1△)で、今節は岡山。私の分析では結構似ているチームだと思っています。その中でロングボールの対処、セットプレー、我々がアラートに積み上げてきたところ。ただ、あのハイプレッシャーを我々がかいくぐってゲームをコントロールしないといけないというところ。いい場面はあったが、ロングボール主体のチームに対して自分たちがどういう守備をするのか、アグレッシブに来るプレッシャーを外すのか。もっとクオリティを上げていかないといけない。いい場面は見られたので、これは今週やってチャレンジしたところでよかったと思うが、その先のアタッキングサードの崩しや迫力をもっと上げていかないといけない。失点してから迫力を上げるのではなく、先に点を取って流れを掴まないといけない。そういうゲームをしていきたい。

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