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「目標勝ち点は限りなく90ポイントに近づける。平均得点は1,7点以上、平均失点は0,9点台」佐久間悟副社長兼任GM【無料記事 2018 ヴァンフォーレ甲府新体制発表会見】

【無料記事 2018 ヴァンフォーレ甲府新体制発表会見】

今季の編成などについて説明する佐久間悟副社長兼任GM。「現時点で概ね90%の完成度」という話だったが、残りの10%は巷で噂になっているあの大物FWになるのか…。狙い通り加入となれば、120%くらいになりそうな気もする。そうなれば強化部・フロントの評価は相当に高くなる。

「目標勝ち点は限りなく90ポイントに近づける。平均得点は1,7点以上、平均失点は0,9点台」佐久間悟・副社長兼任GM

まず最初にヴァンフォーレ甲府に対しまして多大なるご支援、ご協力を頂いている多くの皆様に心から感謝申し上げたいと思います。この会見は昨年同様に私共のスポンサー様でございます株式会社フォネット様のライブ配信があるということで、大変光栄に感じています。ありがとうございます。

私からは今シーズンのチーム編成についてご説明させて頂きます。昨シーズンはヴァンフォーレ甲府に関わる全ての皆様から期待、ご声援を頂いたにもかかわらず、願いが叶わずにJ1残留を達成できませんでした。この結果は、ひとえに私、現場の最高責任者として力不足であり、大いに反省しているところであります。同時に責任を痛感し続けているところであります。しかし、昨年の12月2日以降落胆し続けている訳にもいきませんので、この1か月間はひたすら前進をするという強い気持ちを持ってチーム編成にあたってまいりました。

今シーズンは6シーズンぶりのJ2リーグを戦うことになりますが、吉田達磨監督と二人三脚でJ1復帰を果たす覚悟です。吉田監督には昨年同様に重責を担っていただくことになりますが、J1に復帰することはもちろんのこと、甲府のスタイルを構築するために全身全霊をかたむけて頂ければと、期待をしているところであります。

チーム編成の具体的な内容は降格した影響による選手人件費の削減と他クラブへの移籍という現実の中で、吉田監督とこれまで通り意見交換をさせて頂きながら編成をしてまいりました。自分でいうのもなんですが、粘り強い作業の甲斐もあって私自身は現時点ではおおむね90%の完成度までたどり着けたのかなぁと思っています。

具体的な補強のポイントとして6つ挙げました。1つ目は既存戦力。昨年までの主力選手、J2降格による様々な制約の中でも既存戦力を何がなんでも確保するということ。まずこれが1つ目。2つ目は世代の交代。(チームの平均)年齢を少しずつ若返らせていく。そこに着手しました。3つ目としては吉田監督のサッカーでいいますと、技術力、これを高めなければ監督の願っているサッカーのスタイルをなかなか構築することができないというところで、パスの質、シュートの質、クロスボールの質を高められるような選手にオファーしました。4つ目はフィジカル面でより速く、より長く持久性を含めて攻守の切り替えをスムーズにできるような、そういう高さ、早さ、スピード、そういうフィジカルコンディションを高められる選手にもオファーをしました。5つ目は攻撃面に明確なタスクを与えられる選手。先ほどの技術面とリンクするかもしれませんが、クロスボールをしっかりと蹴る、あるいは、ストライカーとして点を取り続けることができる、いわゆるフィニッシュですね。そういう選手にもオファーをさせて頂きました。6つ目は覚悟です。ここに揃っている選手は昨年100%のパフォーマンスを各チームで提供できたかというと、私は決してそうではなくて、その悔しさを持って我々のチームで今シーズン――我々も悔しい思いをしてJ2でスタートになりました――同じ熱量を持ってリーグ戦を戦うことができる。そういう選手を集めたいという監督のリクエストもありましたんで、あえて悔しさを持っている選手にこのクラブに来て頂いたということになります。今後は100%に近づけられるようにキャンプ中の練習参加を含めて継続して適宜戦力補強をしていく考えであります。

今シーズンの具体的な目標としましてはリーグ戦においては勝点90になるべく近づける。30勝、自動昇格をまずはファーストターゲットとして何がなんでも達成したい。例年、得点力不足ということもありましたので――J2リーグは厳しい簡単なリーグではないと思いますが――(1試合)平均得点は1,7以上、(1試合)平均失点は0,9点台、1点以下を目指すことになります。降格したチームの中で私たちはルヴァンカップに参加させて頂けるということもあります。ルヴァンカップ、天皇杯につきましても――天皇杯はここ2シーズンあまりい結果ではありませんので――J1に5年間いたクラブの誇りを持ちながら全力で取り組んでまいりたい。

最後になりますけれど、今シーズンは私自身も久しぶりのJ2リーグということであります。私はこれまで過去に経験したJ2リーグの戦いが4シーズンありますが、それと比較すると他のチームとの力が非常に拮抗しているということがあります。我々の目標を達成するためには、J1クラブであったということをいい意味で忘れて、挑戦者であるんだという強い精神力を持ってこのリーグに臨む必要があるとと考えています。また、昨年シーズンを振り返ってみますと何となく幸運に見放されているなぁということがたくさんありましたので、是非今シーズンは山梨県民の皆様には――不適切な言い方かもしれないですが――ヴァンフォーレがJ1に復帰することを県民運動にしていただけるようなご声援、ご支援を頂いて幸運をもたらせて頂けたらなぁと思います。

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