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ルヴァンカッププレーオフステージ第2戦対札幌戦に向けて/0-0でのスタートのつもりで。

3点を握っている状態での第2戦を、どう戦うか。

そこを考える前に、札幌の状況を確認しておこう。

彼らは6月8日に天皇杯2回戦を闘っている。相手は桐蔭横浜大。野上結貴の母校であり、監督は元広島ユースの安武亨である。

大学生や下位カテゴリーの相手と闘うのは、本当にやりづらい。勝って当たり前という試合は、いらないプレッシャーをチームに与えるものだ。そして実際、札幌は桐蔭横浜大に前半、2点を先制された。後半、金子拓郎と青木亮太のゴールで追いつくが、89分に勝ち越しを許してしまう。

万事休すか。だが90+4分、岡村大八のヘディングが決まって同点。そして延長戦で金子がこの試合2点目を叩き込み、なんとか勝利を握った。ただ札幌はギリギリの緊迫感の中で120分を闘い、疲労した状況で広島にやってくることになった。

ここで注目したいは、出場した選手たちの顔ぶれだ。

ケガで離脱していた興梠慎三が復帰したのは札幌にとっての好材料だが、彼が120分のプレーを強いられたのは、おそらくは計算外だっただろう。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の目論見としては早目に差をつけて、試運転としての興梠を60分くらいで下げたかったはず。だが、前半で0-2となったことで、ケガあがりのストライカーをずっと使わざるをえなくなった。現実問題として、彼の先発は考えづらい。

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