ニイガタフットボールプレス

「新潟の歩む道」【頼もう!感想戦 feat.北條聡】~第29節vs川崎フロンターレvol.6~

北條聡さんとの感想戦で話が脱線するとき、どんどん目の前のサッカーの世界が豊かに膨らんでいきます。今回もそうで、アルビの試合を見つめ、語ることが、いつの間にかJリーグ全体、さらには代表レベルの話にまで発展する――。サッカーは地続き。だから、こんなに面白いのですね!

■期待するのはチャレンジしているから

――フロンターレ戦の感想戦が、Jリーグ、さらに世界のセンターバック事情へと膨らんでいきますね。

「この間、風間八宏さん(C大阪スポーツクラブ技術委員長)と話をしていて2人で大笑いしたんだけどさ。風間さんが、『今の時代、50メートルを5秒で走るセンターバックがいないと難しい』って言うんだよ。いやいや風間さん、さすがにそれはなかなか、というね(笑)。

まあ、これは笑い話だけれども、でもボールを握ってサッカーをしたいのであれば、ハイラインは切っても切れないことになる。やがて相手陣内に押し込んでいくわけだからね。

となると、背後をどうケアするかという課題が出てくる。やろうとするサッカーとセンターバックの人材とは、非常に密接なんだよ。だってさ、相手にエムバペがいたら、背後にボールが出た瞬間に終わりじゃん」

――J1でいえば、キャスパー・ユンカー選手、永井謙佑選手の快速フォワード擁する名古屋と対戦するチームは、常にそれに似た問題を突きつけられているといえますものね。

「ペップが監督だったバルサの黄金時代も、最初はプジョルを先発から外していた。だけど、途中から戻したんだよね。足元の技術には多少、目をつむっても、ハイラインでやるにはプジョルのスピードで背後をケアしないと、ちょっときついな……と、なったんじゃないかな。

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