ニイガタフットボールプレス

【頼もう!感想戦 feat.北條聡】~第10節vsFC東京vol.6~「シーズン序盤で見えてきたもの」

リーグ戦序盤を戦って見えてきた改善点は、攻撃、守備、どちらにもあります。「あらゆる局面で課題がある」と北條聡さん。新潟のスタイルをさらに鍛え上げ、攻守の問題意識を追求し、クリアしていくことが、究極を目指すための重要な道しるべになります。

■どうやってボールを奪うのか

――新潟のスタイル的に、ボールを動かしながら攻め込むことと、失ったときにどう奪い返すかは、表裏一体ではないか。北條さんの指摘です。

「(松橋)力蔵さんも当然、そういう問題意識は持っていて、取り組んでいると思うんだよ。ただ、今以上にボールを奪い返す部分を強化していかないと、ここから厳しくなっていくんじゃないかな。

それこそ、近いうちにマリノスと対戦するでしょ(5月14日の第13節)。マリノスのようにボールを動かせるチームが相手のとき、下手をすると守る時間の方が長くなる展開もあり得る。そうなると、どうやってボールを奪うかというのは避けて通れない問題になる。攻撃の質を上げるのは当然なんだけれども、守備の質も上げていかないといけないと思うんだよね。

データ的に気になるのは、新潟のスプリント数がリーグでもかなり低いことなんだよ。一般的に、ボールを持っている時間が長いチームはスプリント数も少なくなるんだけれど、J1での新潟のボールポゼッションは50パーセントちょっと。必ずしも、長い間ボールを持っているわけではない。

ざっくりとらえると、試合の半分は守備に回っている。それでスプリント数が出ないとなると、ほとんどがブロックを組んで守っているということだと思うんだよ。ボールを動かしながら敵陣に攻め込みたいチームのスプリントが上がるのは、カウンタープレスをやるからなんで。

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