ニイガタフットボールプレス

【頼もう!感想戦 feat.北條聡】~明治安田生命J2リーグ第34節vs大分トリニータ vol.2~「J1うんぬんの前に」

シーズンも佳境に差し掛かったところで喫した惜敗は、今のチームに足りないものをあぶり出しました。昇格し、J1で戦い続けるためにも、しっかり向き合う必要があるのでは? と北條聡さん。辛口コメントは、チームがラストスパートするためのヒントそのものです。

■4から3へ

――ブロックを組んで、そこからボールを取りに行く。その強度を上げる必要が今の新潟にはある、という北條さんのお話です。

「今回の大分もそうなんだけど、シーズン途中に3バックに変えるチームが今年のJ2ではやたらと多いんだよ。横浜FCと引き分けた山口(第34節△3-3)も、なかなか勝てない中で3バックに変えていて。きっかけになったのが栃木戦(第28節●1-2)なんだけど。山口は4-3-3で、栃木は3バック。それで前半、栃木にウイングバックのところを使われ、ポイントを作られてボコボコにされたわけ、山口は。それで後半頭から山口も3バックにした。もっとも、栃木のウイングバック対策だけが4バックから3バックに変えた理由ではないとは思うんだけれど。

それで、大分もシーズン初めは山口と同じ4-3-3だったでしょ。それが今回は3バックだった。岡山はさらに守備時に佐野航大選手らウイングバックを下げて5バックになる可変をやってる。後ろを3枚から5枚にするチームもあれば、完全に3バックにかじを切っちゃってるチームもあるんだけれど、そういう相手に対して自分たちが守備になったとき、外側で幅を取っている選手をどう捕まえに行くのか。そこにボールが入ったとき、強く行けるのであればいいよ。でもそうでなければ、うまく使われてしまうんだよ。

大分戦の失点場面が典型的でさ。“人に強く行けませんでした”“深いところまで行かれました”となると、かなり失点の確率が上がってしまう。実際、それで失点しているチームもJ2には多いし。

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