「川崎フットボールアディクト」

オンとオフを使い分けた鬼木達監督【コラム】

優勝監督として臨んだ監督会見の席上、こんなやり取りがあった。

質問は、日本代表選手が複数移籍しながら結果を出したことについてというもの。鬼木達監督は、選手を育てるということを含めた長い回答を「やっぱり選手を信じることが一番大切かな」という言葉で締めたあと「自分はずっとそう思って、この4年、5年?何年でしたっけか?(笑)やってます」と会見出席者を笑わせた。自らのことに無得着な鬼木監督の個性が出たやり取りだった。Jリーグ史にその名を刻む結果を残してきたその手腕とのギャップにらしさを感じた。

そんな鬼木監督はメディアとの接し方も丁寧だ。試合後の会見では、チームのスケジュールを考えてできるだけ簡潔に終わらせようとする担当者に対し、一人でも質問者がいるのであればそれに応じる姿勢を貫いている。試合を前にした練習場などで行われる会見は、基本的に制限時間が設けられることはなく、それこそ質問が尽きるまで答える姿勢を貫いている。

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