「川崎フットボールアディクト」

死闘を制した采配と執念。タフな相手を土壇場で振り切る/J1 第30節 vs湘南【レポート】

J1 第30節
9月26日(水)(17:03KICKOFF/等々力/4,897人)
川崎 2 – 1 湘南

■采配力

鬼木達監督は後半開始時に3枚を同時に交代。4-3-3の中盤の3枚の並びを、アンカーとインサイドハーフ2枚のいつもの形に戻した。この采配もあって後半はフロンターレがペースを掴む試合展開となった。後半のこの試合内容の変化について湘南の田中聡に質問してみた。

「そうですね、相手も変わって。本当の川崎じゃないですけど、まあ別チームになったっていう印象で、自分はそこでもっと前からプレスかけたりとか、ビビらずに行けたらもっと違ったのかなって思ってます」

後半開始から入ったのは登里享平と橘田健人とマルシーニョ。湘南の山口智監督によると後半開始直後のマルシーニョの突破で、選手たちが臆したところがあったのだとしている。

確かにマルシーニョは決定的な仕事をしたが、その結果湘南は2枚でマルシーニョをケア。沈黙させられてしまったが、湘南の守備陣に与えたインパクトは十分で、気持ちで押し込むことに成功した形となった。

前半に1点をリードされていたフロンターレにはまずは同点ゴールが必要で、鬼木監督は65分に小林悠に代えて家長昭博を投入している。この交代も鬼木監督の勝負の一手だった。家長の投入は納得だが、代えたのが知念ではなく小林だったということ。知念の守備力と前線での強さを期待してのもので、これはレアンドロ・ダミアンが示してきた能力でもあった。

(残り 3230文字/全文: 3842文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ