「川崎フットボールアディクト」

小林悠の得点で湘南を押し切る。急造3バックに守られる中、勝ち点3を持ち帰る/J1 第19節 湘南vs川崎【レポート】

J1 第19節
9月27日(日)(19:03KICKOFF/BMWス/4,189人)
湘南 0 – 1 川崎

■勝利を呼び込む得点
この試合唯一の得点が決まった前半18分の場面。

いわゆる攻撃のスイッチは守田英正からの縦パスだった。これを受けた小林悠がためて守田にリターンすると、守田は右サイドに展開。山根視来にパスがつながった時点で湘南の最終ラインには7選手が横一列で待ち構えていた。リーグ首位の攻撃力を封じるには人海戦術だということなのだが、普通に考えればこれを崩すのは至難の業。

その湘南の守備を崩したのが、技術とアイディアだった。

山根は家長昭博とパス交換し田中碧を経由。ここで田中はダイレクトパスを選ぶ。その結果、湘南の対応は一瞬遅れてしまった。スペースに走り込んだ家長がこれまたダイレクトで折り返し、最後は小林が頭で仕留めることとなった。

試合後の小林はワンタッチ(ダイレクト)での崩しがポイントだったと次のように振り返る。

「ワンタッチ、ワンタッチで、ワンタッチが入ると、相手も捕まえづらいと思いますし、アキくんにも試合前、クロスを入れてくださいと、言ってたので。いいボールが来たので。しっかり合わせられてよかったなと思います」

ダイレクトパスを連続させることで、湘南は後手を踏むことになり、小林が一瞬早く飛び込んだ。

その小林に付いていた石原広教は、失点シーンを次のように振り返っている。

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