「川崎フットボールアディクト」

大島僚太が高強度の横浜FM戦を振り返る【コラム】

シーズン前の綾町での合宿期間中でのこと。たまたま時間ができたので、宮崎市内で合宿していた横浜FMの練習を取材させてもらったことがあった。戦術練習は行われなかったが、基礎的な内容の1時間程度の練習の中に印象に残るものがあった。それが鳥かごだった。

それぞれの鳥かごの輪の中で一人ひとりの選手が高い強度でボールを奪いに行っており、鬼気迫るものが感じられる練習になっていた。

これは普段から見慣れたフロンターレの鳥かごとは全く違うものだった。

フロンターレの鳥かごは、和気あいあいとした雰囲気で行われており、時折笑顔が溢れるものになっている。これは鬼木達監督のサッカーとの向き合い方に起因するもの。

もちろんメニューによるオンオフはあるにせよ、楽しんでもOKなメニューにおいては楽しむことがフロンターレでは推奨されている。この点については常々、鬼木達監督の口から説明されてきたが直近では横浜FM戦前の9月4日に行われたweb取材で次のような言葉を残している。

「トレーニングに対しても緊張感があるのかはわからないですが、普段のところでも、基本的にサッカーでは楽しくやろうというのがありますね。せっかく好きなことをやっているのだから楽しくやりたいよね、ということはあります」

この件について、サッカー的にどちらの向き合い方が正解だということを言うつもりはない。

ただ、横浜FMは球際が厳しく、それが先日の14節の試合における序盤の苦戦につながっていたのは事実で、その強度の高さをフロンターレが技術で外したからこその逆転勝利だったのも事実だった。

ちなみに横浜FMの球際の強さ、いわゆるインテンシティの強さに押し込まれた状況について、9月7日のweb取材の中で大島僚太が次のように説明している。

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