「川崎フットボールアディクト」

登里享平と新井章太、山村和也の状態について【麻生レポート】


G大阪戦で痛めていた登里享平、新井章太、山村和也の3選手については、試合翌日の20日に取材したところ特に問題はないとのこと。

倉田秋との接触により交代を余儀なくされた登里享平については、試合後に病院に行き診察。CTスキャンによる診断の結果、頭部に問題はなく、また気にしていた首についても今の所特に痛みは出ていないという。

吐き気などの症状も出ておらず、医師からの所見は特にないとのことで強いて言うなら「強い打撲ということ」になるという。結果的にチームとは別行動になったが、その日のうちに帰宅できたという。21日のオフを挟み、22日からの練習での合流の方向だとのこと。

そのノボリは「倉田選手の方がより心配ですし、そのままぼくは安静にしてればよかったですが、そのまま病院に行ったので」と倉田のことを気にかけていた。

また、試合終了間際。ラストプレーでパトリックと接触し痛そうにのたうち回っていた新井章太も大丈夫そう。

「あの瞬間、ヒビ入ったかなと思って。痛すぎて」と話す新井はレガースでガードしていたスネを痛めたとのことで「レガース大事です」と話していた。

ちなみに、この場面ひとしきり痛がってベンチに戻った新井に対しG大阪のサポーターから大きな拍手が送られていたが、この件について新井は「立ったら拍手してくれて、本当に嬉しかったです」と振り返る。

新井がそうやって嬉しがるには伏線がある。

G大阪のサポーターが「ノボリがぶつかってノボリも外に出たときに、ノボリに対してブーイングしてきた」から。その場面、新井は「(ブーイングに対し)ふざけんなって言ったんです。(ノボリも)あぶねーだろって。実際に交代してるし、それに対しておかしいだろうと思った」と振り返る。

もちろんG大阪のサポーターからしてみれば、ノボリは倉田を交代に追いやった選手ということになるのだろうが、新井にしてみれば両者とも負傷交代しており、またノボリがわざとやったわけでもない。負傷交代する相手選手にブーイングするような怖いサポーターからの、労いの拍手だっただけに余計に嬉しかったようだ。

「試合後は相手サポーターから気を使ってもらって。ありがたかったです。ラグビーじゃないですが、ああいう感じはマジで嬉しいです」と感謝。その思いがG大阪のゴール裏に対する手を挙げる挨拶につながったという。ノーサイドの精神が競技を超えてサッカーに根付くと素晴らしいが、選手についてはわりとチームを超えてすでにフレンドリーなのは言い添えておきたい。

最後になるが、G大阪戦の終盤に足を気にしていた山村和也はただ単に痙攣していただけだととのこと。膝を気にしていたようにも見えたが、痙攣していたため曲がらなかったのだという。すでに回復しており、話した感じでは問題はなさそうだった。

(取材・文・写真/江藤高志)

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