「川崎フットボールアディクト」

【Days of eveRYOne】奨学金の話

ここまで読んでもらっても次の話には驚かれるかもしれません。

実はアメリカの大学のスポーツ部では“クビ”になる可能性があるんです。

ぼくの同期は前回紹介(【Days of eveRYOne】アメリカ大学サッカー事情。NCAAについてなど)したスペイン人のFortia Muntsくんともうひとりアメリカ人の3人いますが海外枠は僕たち2人だけです。

もともとぼくの同期に海外枠の選手はぼくを含めて4人いました。1人はボルシアドルトムントのアカデミー出身の選手、もう1人はコスタリカの選手でした。スペイン人のFortiaくんはエスパニョールのアカデミー出身です。 もうわかった方もおられるかもしれませんが2人がはじめの一年目でクビになってしまいました。ではクビになったら終わりなのかというとそういう訳ではありません。

プロ同様トランスファーリストに名前を載せて連絡を待ったり、自分から門を叩く選手も居ます。アメリカの大学では大学間の移籍は自由なんです。ただし、2回目の移籍から制限が付きます。移籍から一年間はサッカーができなくなるというものです。

ぼくも一年目のとき、同期がクビと聞いた時は少しヒヤヒヤした記憶があります(笑)。ただそういう“世界”なんです。

しのぎを削って自分のスポットを死守し、大学に残り続けるために毎日をやりきるのがD1でフル奨学金をもらうという事なのです。

島崎 竜

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