「川崎フットボールアディクト」

【レポート】J1 第26節 清水vs川崎 車屋紳太郎を走らせた谷口彰悟の「お前、行け!」のパスと、思いのこもった3−0の勝利

■ホットライン
先輩からの思いが詰まったパスだと感じた。

と書いたら読者の皆さんは前半25分の小林悠のゴールシーンを思い浮かべるのだろうと思う。谷口彰悟から車屋紳太郎へのスルーパスが通り、ゴールに結びついた場面だが、まず言及しておきたいのはこれよりも7分前のプレーについて。

前半18分の清水ボールのスローインの場面。このこぼれ球を長谷川悠と競り合った車屋がマイボールにして始まる攻撃だ。右サイドに展開したフロンターレは、清水の穴を突こうと攻撃の糸口を探すが無理はせず。一度最終ラインに戻し落ち着かせた直後のプレーだった。

プレスを受けていた長谷川竜也が、森谷賢太郎からのパスをダイレクトで谷口に落とすと、このボールをさらに谷口がダイレクトで左サイドに展開した。待ち構えていた車屋に対してではなく、その前のスペースに出たパスは少々強めで長め。このパスに、谷口からの後輩への意図を感じた。

谷口は清水戦前日に次のような言葉を残していた。それは長谷川竜也とともにフレッシュな選手として出場する車屋についての質問に対する答えだった。

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