「川崎フットボールアディクト」

【J1 2nd. 第14節 広島vs川崎 プレビュー】共有されつつある崩しのイメージを、堅守の広島でも披露したい。Jリーグトップレベルの試合を期待

nakano

■豊富な攻撃パターンを持つ広島
個人の傷をえぐりたい訳ではなく、結果として試合結果を左右するプレーだったということもあり、谷口彰悟に聞いてみた。ファーストステージの等々力での広島戦を踏まえ、この広島戦に対する意気込みについてだ。

――個人的にファーストのリベンジという思いはありますか?

等々力で対戦したファーストステージの際、開始直後の3分に谷口は浮き玉の処理の判断を誤る。ドウグラスがこの隙を見逃さずゴール。その後守備を固めた広島を攻め崩せず、フロンターレは0−1で敗れていた。そうした背景を踏まえた上での谷口の答えは次のようなものだった。

「あまり気負いたくは無いですが、でも自分のミスでやられた点でそのまま負けてしまったので。そこはやっぱり借りを返したいというか。後ろはなんとしても耐えて、前にとってもらうという気持ちは強いですね」

借りを返したいという思いの谷口が耐えたいと話す広島の攻撃は、バリエーション豊富だ。ボールを回しつつ、中央、左右の両サイドを巧みに使い分けた崩しは厄介でゴール前に入れてくるクロスの精度は高い。また相手に攻めさせてからのカウンターも脅威になる。特にボランチの青山敏弘を起点としたカウンターは精度が高く、佐藤寿人をターゲットとした速攻をドウグラス、柴崎晃誠といった選手がフォローして相手ゴールを脅かす。

この広島のカウンターについて谷口は「前回戦った時も常に裏を狙っているというか、青山さんが持った時に(佐藤寿人が)スーッと離れて裏を狙うというのは、すごいやってました。だから、攻撃してても常に寿人さんがいる場所だったり、どこを狙っているというのを予測しながらポジショニングすることが大事かなと思います」と述べている。

(残り 1903文字/全文: 2624文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2 3
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ