「川崎フットボールアディクト」

【J1 1st. 第5節 川崎vs浦和 レポート】過去最多の観客を魅了した美しい先制点を守りきれず、ドロー決着。フロンターレは勝ち点2を失う結果に(2828文字)

J1 1st. 第5節 川崎vs浦和
4月12日(日)(17:03KICKOFF/等々力/24,992人)
川崎 1-1 浦和

美しい得点と、残念な失点。二つのゴールは死闘を繰り広げた両者に勝ち点を1点ずつ振り分け、対照的な表情を残した。勝ち点3をほぼ手中に収めていたフロンターレは、自らの手のひらからこぼれ落ちた勝ち点2を惜しむ一方、勝ち点1を奪い取った浦和は、微笑みとともに試合を振り返った。

前半はフロンターレが浦和を押しこむ展開となる。自陣に強固なブロックを組む浦和の戦いについて、ペトロヴィッチ監督は会見で前半、前線の選手を下げリトリートしてある程度守備的に戦っていたのだと話す。浦和の選手たちが守備のスイッチを入れるのはハーフウェイラインの近辺。フロンターレの選手たちが浦和陣内に入るか入らないか、というところからだった。

分厚くゴール前を固める浦和に対し、フロンターレは少々手こずる。パスをタテに入れたいのだが、そうするとパスを受けた選手は周囲を浦和の選手に囲まれた状態になる。非常にリスクのあるそのチャレンジの結果ボールを失うよりは、一度最終ラインにまでボールを下げて態勢を立て直し、浦和の守備の穴を探すほうがいい。0-0の状況ということもあり、フロンターレはマイボールを慎重にキープした。

膠着する状況の中、大久保嘉人が中盤にポジションを下げてボールを引き出そうとする場面もあった。ただ、基本的にフロンターレの中盤の3選手が関わり、ボールを前に運ぶ。この日のフロンターレの中盤は、アンカーに中村憲剛。その前に大島僚太。そしてさらにその前に森谷賢太郎が入るという形で並んでいた。森谷はそう並ぶのが「(浦和にとって)一番嫌かなと思った」と話す。つかみ所のないフロンターレの戦いは、浦和の選手には負担だったようで森谷は試合中に柏木陽介のつぶやきを聞いたという。

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