「2020シーズンのオフに起こっていることはカタルシスなき荒廃なのか」【コラム&インタビュー】
リーグ戦が再開して――ハードだったけれど――喜んでいた夏、佐久間悟GMが「(来季に向けて若手選手を)残すのは難しいと思う。(移籍で)ほとんど取られる可能性もある」と話した。このときは”そこまではないでしょう”と心の中で思っていたけれど、佐久間GMの危惧が現実になっている。
流石に”ほとんど”ではないものの――そう遠くはなく――来季を今季の続きにできない可能性は小さくはない雰囲気。武田将平が京都、今津佑太が広島、太田修介が町田という移籍になるみたいだが、まだ数人の若手選手が移籍する可能性がある。大卒1年目の中塩大貴にもJ1横浜FCからオファーがあるそうだし、もしも――評価が高い――中村亮太朗まで取られてしまえば今季チームとして積み上げてきたものをゼロにするくらいで来季をスタートすることになりかねない。自由競争の世界でお金があるクラブが高い金額を提示してお金がないクラブから獲得するのは常だし、選手には選手の生活があり、チャレンジしたい気持ちも止められない。長期間在籍する選手が少なくなくなる中で多くのファン・サポーターの選手個々に対する思い入れの熱が高まる前の移籍なのかもしれないが、新卒加入3年以内の選手が移籍すると”これからなのに”という気持ちになってしまう。
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