「リーグ戦の”勝つしかない“とは1%の違いがある”勝つしかない100%“のプレーオフ」【2019J1参入プレーオフ 1回戦 徳島対甲府 プレビュー】
2019年12月1日(日曜日)徳島対甲府(13:05 KICK OFF/鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム)
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「賭けが外れれば負けるし、当たれば勝つ。その賭けをやるのがここからの3試合。この賭けはずっと当てていかないといけない」(伊藤彰監督)
プレーオフ進出が決まって、対戦相手が徳島に決まり、伊藤彰監督が「プレーオフに進出した3チームなかで今は徳島が一番強いと個人的には思っています」と話した理由がじわじわと分かってきた今週。リーグ戦の徳島戦は第20節(H0-1●)と第27節(A2-0○)でイメージはあるが、徳島はホームで甲府に負けた次のリーグ戦から12戦負けなしという戦いを見せるなど、尻上がりというか、後半戦は右肩上がりできて4位でフィニッシュした。なかでも逆転勝ちをした第38節のホーム水戸戦(2-1○)は、水戸が前線から激しくプレッシャーを掛け続けてもロングボールに逃げることなく、繋いで繋いで勝っていて、チームとしてやり切ったシーズンの成長を見せつけている。
徳島の昨季は前半戦が好調も、夏の移籍で主力選手をJ1に引き抜かれて終盤は夏に獲得したピーター・ウタカら外国人選手頼みのサッカーにシフトして成功できなかったが、今季は前半戦で順位を17位に落としてもやり方を変えなかった。ライトなファンからは”後ろから繋ぐのはやめた方がいい”と言われることもあったそうだが、変えなかったことが終盤の成長と強さに繋がった――コアなサポーターは信じ続けた――。徳島のリカルド・ロドリゲスは信念を突き通し、賭けに勝ったといってもいいと思う。自信を持ってプレーオフに入ることができたと思う。そこには敬意を持つが、この勝負の掛けに勝つのは甲府だと信じている。
お互いに自信持ってプレーオフに挑むことができるリーグ終盤の勝ち方と内容だと思うし、同時に相手に対する脅威、恐怖、不安も持っていて、それをどう宥め、抑え込みながら、警戒はしながらも警戒し過ぎないで戦えるかのプレーオフ第1戦。メンタル勝負でもある。もちろん甲府の方が強いと思うけれど、甲府も徳島もリーグ戦のときよりも確実にいいチームに成長・進化しているのでやってみないと分からないことばかり。今週の練習では伊藤彰監督に勝負師の顔が見えたと感じた。割り切りというか、迷いなく判断と決断をしているように思った。
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