ヴォルティススタジアム

【徳島vs秋田】吉田達磨監督記者会見コメント「このようなチーム状況、また強い風の中にもかかわらず、応援してくださるファン・サポーターの皆様に対して、本当に辛く痛い敗戦を喫してしまったことを申し訳なく思っています」

■明治安田生命J2リーグ 第3節
3月9日(土)徳島 1-2 秋田(14:03KICK OFF/鳴門大塚/4,044人)
得点者:6’オウンゴール(徳島)68’佐藤大樹(秋田)84’小野原和哉(秋田)
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〇吉田達磨監督
このようなチーム状況、また強い風の中にもかかわらず、応援してくださるファン・サポーターの皆様に対して、本当に辛く痛い敗戦を喫してしまったことを申し訳なく思っています。
試合は前半の早い時間に先制できて、多少風上に立てた優位性もあり、きちんとしたプレーで相手を外しながら進んでいこうとしていました。できていた部分も多く、これまでの2試合とは違う形でやれていたと思います。後半はまったく違うゲームになると全員で確認をし、セットプレーが増え、ボールも僕たちのゴール前に蹴り込まれると予想しました。ファールをしない、蹴らせないという簡単な指示を伝えて送り出しました。徹底できれば良かったのですが結局ファールを重ねてしまい、セットプレーが増えてリズムを取り切れませんでした。まったく押し返せず、向かい風を受けたまま自陣にとどまることになり、時々入った相手陣でも時間を使えず苦しい展開になってしまいました。セットプレーが増えると失点のリスクも高まる訳で、相手の決勝点はこぼれ球から決められてしまいましたが、この場面もゴール側から選手が出ていき、ゴールの正面から蓋をするということができず、何かが欠けた時に失点をするという典型的な形だったと思っています。
試合やリーグ戦は続き、これからは連戦に入ります。今日は石尾が復帰して45分間プレーしました。今後戻ってくる選手も出てきますし、柿谷選手もプレー時間を延ばせました。ポジティブな点に目を向けながら、3連敗している現実は痛みとして受け入れ、しっかりとした気持ちを持って応援してくれる人のために今後もやっていきたいと思っています。

Q:風の影響がなかった前半、追加点を取れなかったのは何故だと思っていますか?

前半の終盤、「前半はこのまま1-0で終わりたい」という気持ちがあったと思います。その前の40分ぐらいについて言うと、攻め込むのですが突破するタイミングを失い、その後にもうひとつパスを出すというところがまったく出せなかったと思っています。それが出せていればというのはありますが、突破するためのアクションの数と質が出せなかったということが理由だと思います。

Q:後半は風下で苦戦しましたが、あの状況でも前進できた方法はあったと思いますか?

ひとつはゴールキックです。ゴールキックから相手に勢いを出させていたので、途中からは全部蹴れと指示しました。風は確かに強かったのですが、全員がいるところにボールを入れて、セカンドボールを取ってから風の影響が怖くないところへボールを持っていきながらボールを動かく方法があったと思います。ただ途中まで、蹴っても戻ってくるという怖さの中で、やはり3本、4本とつなぐと3倍、4倍の圧がかかっていったということがありました。相手陣に入れた時に如何にボールを失わずに、特に今日の試合は攻め込んで攻め上がることが大事だと思いました。

Q:タラレバですが、コートをチェンジするという選択肢はありましたか?

いや、前半はやはり風上でいきたいと思っていました。前半と後半で風向きが変わることはけっこうありますし、どっちも風上という時もあります。ただ今日の場合は、時間が経つにつれて風は強くなったという印象があります。

Q:後半はシステムを変更しました。どういうところを改善しようと思っていましたか?

セットプレーが増えてサイドからクロスを入れられるということで、ウイングバックを作り、サイドのクロスが上がる場所にアプローチをかけたかったということがあります。あとは相手がゴール前にパワーをかけてきますし、左利きの選手も入ってゴール方法に向いてくるボールもありますから、高さを確保したかったということです。

Q:押し返せなかった理由はどこだと思いますか?

単純に勢いに圧倒されたということです。つなぐことでさらに相手の圧を受け、相手の勢いに押されてしまったところです。ファールで流れを切ってはいけないチームとの対戦でしたので、運ばれてしまったボールに対してシンプルにノーファールでボールを押し出していくというのは必要だったと思います。ファールで時間が止まって、セットし直して、FWが戻されて、相手の土俵にどんどん入っていったのが押し返せなかった理由です。
本当に責任を感じます。開幕3連敗は僕も初めてです。徳島に来て、上(J1)へ行こうという中で、今日の試合はここまでの流れを変える一戦だという気概で臨みましたし、選手たちもしっかりと期待に応えてくれました。ただ、狂ったリズムを取り戻すことはできませんでしたし、前線でボールがなかなか収まらずに苦労するところもあって、どのような手を打てば良かったのか、どのようなトレーニングをすれば良かったのかは頭の中で今グルグル回っています。言えることは、選手はしっかりとファイトしてくれていますしが、それを勝ちに持っていけない、勝点1すら取らせてあげられないことに関しては、自分に原因があると思っています。

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