ヴォルティススタジアム

【長崎vs徳島】吉田達磨監督記者会見コメント「今日は内容というよりはしっかりと走り抜いて勝てた事が全てだと思います」

■明治安田生命J2リーグ 第40節
10月28日(土)長崎 1-2 徳島(14:03KICK OFF/トラスタ/8,010人)
得点者:11’カイオセザール(長崎)35’安部崇士(徳島)69’白井永地(徳島)
———-

〇吉田達磨監督
お互いに非常に熱のある、勝ちたいという気持ちがぶつかった90分だったと思います。徳島でのパブリックビューイングにも100名近い皆さんが応援をしてくれましたし、メインスタンドにもバックスタンドにもゴール裏にもヴォルティスサポーターの皆さんがいて、選手達は最後まで走り抜いてくれたと思います。

僕たちは争いの中にいますから、その中で勝点0や1ではなく勝点3で帰る事ができるという意味でも、大きな勝利になったと思います。

システムを変えながら戦いましたが、相手のパワフルさと正確さに苦しみました。磐田戦では0-3で負けましたがすごく手応えがありましたし、この試合の前もチーム全員でトレーニングを積んできました。

練習の中ではレギュラー組とサブ組に分かれるような場面もありますが、サブ組もかなりいいテンションでトレーニングをしてくれて、(試合に来る)18人はかなり迷って考え抜いてここへ来ました。その中でしっかりと好調だった選手が途中から出て走る姿も見られたというのは、残り2試合ですがさらなる活性化になったと思いますし、勝点3を積めるチャンスが2つありますから、僕たちはもう一度走るという意味でも、走り抜いて勝ったという事は、チーム全員にとって良かったと思います。もちろん試合の内容も大事ですが、今日は内容というよりはしっかりと走り抜いて勝てた事が全てだと思います。
また徳島へ帰って、頭を切り替えて次の藤枝戦に向けて臨みたいです。

Q:最後まで勝利への執念が感じられる試合でした。前半はこぼれ球も相手に拾われるシーンが多く、サイドも相手に使われていたように見えましたが、後半はそれが改善されていたように見えました。どういった修正をしましたか?
本当にその通りで、相手にセカンドボールを拾われました。1つはGKからのゴールキックが安部選手の頭を超えて2~3回出てしまいましたが、フアンマ選手やカイオセザール選手の圧力をやはり感じていたと思います。自分達が落ち着いてプレーすることができなくて、その影響でセカンドボールが拾えませんでした。長崎さんのスカッドを見ればセカンドボールの拾い合いに分が良くない事もわかりますが、セカンドボールを回収されてしまう状況を自ら作ってしまっていました。
後半は、自分たちが一定の気づきを得て、長崎との違いを感じ取って修正していったと思います。下(グラウンダー)のボールが少し増えましたし、それによって長いボールも有効になったと思います。

Q:ボールを奪う意識もすごく良かったと思います。どんなトレーニングで変化をもたらせたのでしょうか?
トレーニングに臨む姿勢は、特別僕がおこなっているわけではないです。僕が就任して2~3日は熱があるに決まっていますけど、どうしても中だるみというか慣れが出てきてしまい、そこからもう一度トレーニングに対して臨む姿勢が変わってきました。中断開けの磐田戦は0-3で負けましたが、そこで一定のパフォーマンス、プレッシャーの手応え、ボールの近くに行ってボールが取れたり相手がミスしたりするシーンが多く出せました。この結構大切な事に気づいて、今日前半の前半は苦しかったですけど、ピッチ内で長い時間たくさんの回数を実践できました。そのベースは全員のトレーニングの姿勢にあると思います。

Q:先ほど「後半は下のボールが有効になってきた」という話をされていましたが、それは相手の前線の選手の圧力が強いので、前半は柿谷選手や西谷選手に早く預けようという意識があったという事でしょうか?
それもあったと思いますが、単純に前に立たれた時のフアンマ選手とカイオセザール選手の圧力は、おそらく外から見ているよりも感じると思うんですよね。体も大きいですし何か狙っているという姿を見せてくるので。それに対して少し後手を踏んだというか、セカンドボールを拾っていこうという自分達の得意じゃない方にあっさり選択してしまったのが前半だったと思います。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ