ヴォルティススタジアム

【徳島vsいわき】吉田達磨監督記者会見コメント「前半にアクシデントで二人交代させることになりましたが、このようなゲームを勝っていく、ポイントを取るということは、我々の順位とここまでランニングしてきた経緯から考えるととても大きなことだと思います」

■明治安田生命J2リーグ 第34節
9月10日(日)徳島 2-0 いわき(18:03KICK OFF/鳴門大塚/4,799人)
得点者:23’石尾崚雅(徳島)90’内田航平(徳島)
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〇吉田達磨監督
今週4日間、チーム全員で準備をしてきました。今朝も徳島スポーツビレッジでは僕が選ばなかった選手たちが良いテンションと強度でトレーニングをしていました。それは「今日の試合に出る選手たちは責任を果たさなければ」と思わせてくれるものでした。

試合は前後半共にいわきさんのアクションの多さ、飛び出してくる回数やクロスの上がるタイミングというものに裏を取られてしまうシーンもありました。しかしそういう時にはチームとしてどうするのか、個人として何をするのかということを、選手たちはピッチ内で声を掛け合いながら忠実に実行してくれたと思います。

前半にアクシデントで二人交代させることになりましたが、このようなゲームを勝っていく、ポイントを取るということは、我々の順位とここまでランニングしてきた経緯から考えるととても大きなことだと思います。スタジアム全体が青く見えるような景色(応援)の中で戦えたこと、また今日発表された新しいエンブレムを見て、選手も心新たにこのピッチで戦うのだ、このエンブレムを持って今シーズン走り抜くのだということを感じているかもしれません。このような雰囲気を作ってくれたファン・サポーターの皆さん、そしてクラブに感謝しています。

勝って反省するというのはプロチームとして最高なことです。勝ったけど締め直さなければいけない所や改善点を修正して、次のゲームに臨みたいです。次は大分、プレーオフを争っているチームであり、昨日は0-2をひっくり返されて負けたということを考えると、おそらく彼らのホームでかなりタフに向かって来るでしょうから、僕たちもしっかりと良い準備をして大分へ乗り込みたいと思います。

Q:相手のシステムは想定した通りでしたか?
システムは想定していた通りでした。柿谷選手やSBに対するマークの付き方については、頻繁に変えてきたという印象はあります。

Q:前半のうちにアクシデントで2回の選手交代がありました。後半へ向かうにあたり、ハーフタイムではどのようなことを考えましたか?
ベンチでも甲本コーチと話し合いました。今日の柿谷選手は攻守に渡って本当に素晴らしくて、チームの戦術的な動きも献身的にやってくれていました。また誰もが求めている「違い」を見せる部分について、今日は基本的なテクニックで見せていましたし、柿谷選手でなければ出せないようなワンタッチのパスを見せてくれました。替えたくなかったので何とか乗り切らせようと考えたのですが、二人をアクシデントで交代させなければいけなくなった所で、次を見越した訳ではありませんが、リードしていましたし、カウントされない交代枠で柿谷選手を交代させました。

Q:アクションの多い、いわき相手に無失点でした。どこが良かったと思いますか?
深い位置に入られてクロスを上げられたり、斜めのランニングを仕掛けてくるのはわかっていたので注意をしていました。しかし矢継ぎ早に入れてくるというか、僕らが一呼吸つきたいところで入れてくるところに苦しみましたので、ワンタッチで背後を狙われることには修正が必要だと思っています。ただ、崩された後の対応に関して言えば、守るべき場所に人が帰っていましたし、決定的なシュートもホセがストップしてくれました。一瞬の隙を突かれた印象があるので、次に向けて良い準備をしておきたいと思います。

質問の答えになっていないかもしれませんが、守るべき場所に人がいる、作られた決定機もGK含めて守り切る、それらを選手同士で管理しあえていることが無失点の要因ではないかと思います。

Q:吉田監督にとってはホーム初采配でホーム戦としては初勝利。同時に、J参入後に過去5回あったこの日(設立記念日9/10)の試合は未勝利で、6度目の今回がクラブにとっても初勝利のはずです。
先にそれを聞かないで良かったなと思います(笑)。僕は一人でここに来て、ジンクスとか過去の勝敗とかを何も意識せずにいることがチームの力になっていくと思っています。今日を勝利で終えられて花を添えられたことは監督として嬉しく思います。

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