ヴォルティススタジアム

【徳島vs甲府】吉田達磨監督記者会見コメント「リズムが出ない時、相手に流れが傾きかけたところで失点をしてしまったというのは、今日のゲームにおいて大きかったと思っています」

■明治安田生命J2リーグ 第1節
2月25日(日)徳島 1-5 甲府(14:03KICK OFF/鳴門大塚/8,009人)
得点者:8’三平和司(甲府)19’宮崎純真(甲府)57’杉本太郎(徳島)62’宮崎純真(甲府)78’エドゥアルドマンシャ(甲府)86’ピーターウタカ(甲府)
———-


〇吉田達磨監督

8,000人のファン・サポーターに来てもらった中で1-5の敗戦。本当に残念ですし、もっと良いところを見せたかったと思っています。

失点する少し前までは思ったほど緊張感は無く、落ち着いて試合に入れたと思っています。徐々にセカンドボールの回収で後手にまわったり、相手ボランチが降りてボールを受ける時に上手く捕まえられずプレスがかからないようになり、クリアを大きく切るところで切れなくて相手の攻撃が続いて取られてしまったのが1失点目でした。リズムが出ない時、相手に流れが傾きかけたところで失点をしてしまったというのは、今日のゲームにおいて大きかったと思っています。

失点のシーンを振り返れば、埋めなければいけないスペースを埋められていなかった等はありますが、後半にシステムと人を入れ替えてひとつ返そうということで臨みました。その通り1点返したのですが、その後、宮崎選手に取られた3失点目が今日のゲームを終わらせてしまったと思っています。

あと37試合残っています。1-5の敗戦、逆に5-1の勝利はたくさん起こるものではありませんが、次の鹿児島戦に向けて一つひとつ課題をクリアし、今日出せなかったパワーを次は出せるようにトレーニングを積み、次節のアウェイで勝利して徳島に戻ってきたいと思っています。

Q:キャンプから内容のあるトレーニングを積んでチームは今日を迎えましたが、思わぬ点差の付いた試合となりました。甲府が仕上がっていたのですか、それともヴォルティスの状態が悪かったのですか?

僕たちは悪い状態で今日を迎えたとは思っていません。しかし試合をしながら僕が率直に感じたのは、甲府が試合に慣れているということです。どの辺にクリアボールを蹴るのかといったことを含めて、2月の終わりにしてはゲームに慣れているという印象がありました。あとは前線の収まりや脅威はちょっと違うなとも思いました。僕たちと違うのではなく、収まりもタイミングも僕が今まで知っているいろいろなチームの中でも違うレベルのように感じました。そして「この辺に蹴っておけばいい」という後ろの安心感ですよね。そういうことを含めて少し違いを感じました。しかし僕たちも勝っていきたいなら、失点してはいけない時間帯やリズムがあって、そこでちゃんと失点をしてしまったということは今日は痛いですが、今後の教訓にしなければいけないことです。

Q:ヴォルティスの目指すものをあまり見せられなかったと思いますが、今後どのようなことができると言っていただけますか?

言ってもできなければ仕方ないので、特に今言うつもりはありません。エネルギーを出して、今日であれば甲府の圧力の中でもかいくぐっていけるような勇気と、サイドへ渡った時のスピード感というのは上げなければいけないと思っています。できるとかではなく、やらなければいけないことだと思っています。

Q:後半はメンバーを入れ替えてシステムも変更しました。どのような意図がありましたか?

前半は4枚で守っていましたが、誰が悪いということではなく、僕たちの左サイドを破られてというのがありました。その後に甲府のベンチメンバーを見てもエネルギーを出してくるというのはわかっていましたから、早めにシステムを変えてそこに人がいるというか、対応しようと思いました。

また、前半は元気だった相手ボランチの勢いを削ぎたかったので、シャドーの西谷選手と杉本選手を相手ボランチの後ろに配置し、永木選手や玄選手のところにスペースを作ってボールを持つ時間を作りたかったというのが理由です。

Q:先発出場して持ち味を出していた髙田颯選手の評価を聞かせてください。

細かなミスはありますが、持っているものがはっきりしている選手ですから、一定の力は出してくれたと思っています。ただちょっとしたミスはまだまだありますし、ボールを相手に渡してはいけないところで相手に渡したりしますし、そういうところを試合に出て経験を積みながら、明らかなストロングポイントがイージーなミスで消えないようにしていけば、更に良いものを見せてくれるようになるのではないかと思っています。

Q:前半にセカンドボールを拾えなかった原因は何だと思いますか?

先ほども言った甲府がゲームに慣れているという部分で、セカンドの予測とか前に来る勢いは相手にありました。特に相手ボランチに速くかぶせられるというのは感じました。僕たちもセカンドを拾う意識を持っていましたが、ボールが上に上がった時に一回足を止めて見てしまうシーンはたくさんありました。相手がそこに対しての反応が悪ければ目立つミスではないのですが、相手の反応が良かっただけに僕たちが一瞬止まっている場面は今日は目立ったと思います。

Q:前半はブラウンノア賢信選手へのロングボールが目立ちましたが、それは戦術的なものでしたか?

そのような戦術的な狙いは持っていません。単純にボールを運ばせてもらえなかったですし、プレッシャーを受けて蹴らされたと思っています。

Q:甲府と戦う上で狙いとしていた点は何ですか?

狙いというか、注意しなければいけないところが明確でした。前線にファビアン ゴンザレス選手がいますので、そこの脅威というか、前からボールを取りにいっても一発でひっくり返されてしまうということを常に感じながらの試合になると戦前から伝えていました。ただし全部が失点になる訳ではないので、しっかりと前から取りにいきたかったというのはあります。

Q:古巣との対戦で何か思うところはありましたか?

同じリーグですし、僕は今徳島の監督です。甲府に関しては良いこともたくさんありましたし、やり切ったという感覚もあって、今はすっきりと対戦相手として見ています。良い戦いをしたかったのですが、少し差を見せられたゲームになりました。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ