【ルヴァンカップ/広島1-0新潟】川崎裕大、1年5ヵ月の執念
今季初めて見せた、美しい崩しだった。
丸谷拓也を中心に、しっかりとボールを受け渡す。右へ左へ、相手を動かしてながら、決して慌ててボールを前に出さない。ポゼッションしながらじわじわと、相手陣内に近づいていく。
この日リベロに入った野上結貴がボールを持った瞬間、新潟側が焦れて動いた。左MFに入っていた端山豪がボールを奪おうと一気に前に走り出した。この試合、新潟はリーグ開幕戦と違って前線からのハイプレスを仕掛けてきた。「前でボールをとりたい」。その想いはチームに浸透していた。この時もおそらく、端山としてはボールがとれるという確信があったのだろう。
だが、野上からパスを受けた稲垣祥は、慌てなかった。最後までボールを保持して相手を引きつけ、瞬間のフェイントでプレスをいなすと、間髪入れずに縦パス。端山の動きに連動できなかった新潟は、丸谷を完全にフリーにしてしまった。
右サイドにあいたスペース。そこを有効に使おうと森島が縦に走り出す。この動きに新潟の守備陣が対応しようとするから、さらに空間が右にできた。そこを使ったのは、川崎裕大である。
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