ニイガタフットボールプレス

☆☆☆無料記事☆☆☆「ガンバ戦は、ここに注目します!」【頼もう!感想戦feat.成岡翔】~明治安田生命J1第1 節・サガン鳥栖戦vol.3~

開幕戦ですばらしいスタートを切ったからこそ、続く第2節・ガンバ大阪戦で『あ、新潟はきっちりここを修正してきたな。さらに強くなるな!』とこれからの期待が膨らむ戦いを見たいですよね! 成岡翔さんが注目するガンバ戦のポイントとは? アルビ2024型のバージョンアップが始まります。この記事は、無料でお読みいただけます。

■全員の大活躍に期待!

――すばらしい2024シーズンのスタートを切りました。だからこそ、成岡さんが次のガンバ大阪戦で『おっ、アルビはここをさらに向上させてきたな!』と期待したい注目ポイントは?

「全体的なコンパクトさですね。鳥栖戦で、極端に修正しなければならない問題点になっていたわけではありませんが、より前からボールを奪いに行きたいのであればもう少しラインを押し上げて、そこまででないのであれば、前線だけが追いすぎないようにする。いずれにせよコンパクトさの質が高まっているかに注目したいと思います。

フィールドの10人が良い距離感を保つことで、守備もより安定するし、ボールもさらにテンポよく動いていくはずです。鳥栖戦の途中まではほんの少し間延びするときがありました。それによって生まれたスペースで相手にボールを受けられ、前を向かれていたのですが、そういった部分もしっかり管理していきたいですね。コンパクトさが、新潟のサッカーをさらに活性化させるでしょう」

――そのコンパクトなブロックを、できるだけ高く保てるかというところにも注目ですね。

「最後、ゴール前でブロックを組んで堅く守る部分も不可欠ですが、ブロックを高く上げられるのに下げたままだと、そこで奪っても攻撃に出ていくパワーも時間もかかりますからね。全体的にグッと押し上げて、ガンバが苦し紛れに蹴り返したボールを回収して攻撃を完結させる。そんな戦いを見たいです」

――前から行って奪い切れないまでも、狙ったところに蹴らせない。

「前線の選手も大変なのはよく分かります。でも、そこでの一歩がチームの戦いをずっとポジティブな方向に持っていってくれますからね。

今の新潟は、前から行って奪い切るところと、限定して後ろで回収するところの両方に取り組んでいます。僕が新潟でプレーしていたときは、前からひたすら追い続けて奪い切る一択でしたが(笑)。

それだけに判断をチーム全体で共有する難しさがある。そして、その部分が成熟していけば、それだけチームの強さは増します。新潟の守備も楽しみです」

――フィールドプレーヤー全員が相手陣内に入ってボールを回収し、攻め続けるモードに突入すると、本当にワクワクしますからね!

「あとは、活躍する選手がどんどん出てきてほしいです。決まった誰か、エースに頼るのではなく、いろいろな選手が活躍できるのが新潟の強みでもありますから。

さっそく鳥栖戦で好プレーをする選手がたくさんいましたし、ガンバ戦ではさらに多くの選手、もう全員の大活躍に期待です。そうすれば連勝につながるし、ホーム開幕戦の第3節・名古屋戦に向けても最高にはずみが付きますよ」

――名古屋には去年、シーズンダブルを食らいましたからね。今年はしっかり勝つためにも、まずは目の前のガンバ戦ですね!

それから次回の感想戦では、成岡さんの実物ユニフォーム姿での登場にも、ちょっと期待しちゃいます(笑)。今回の襟付きサポーターズシャツも最高ですが。

「探してみます。去年、ビッグスワンに家族で観戦に行ったとき、カップ戦でよく着ていたユニフォームを息子に着せましたから。息子もだんだんサッカーが分かってきて、アルビのことを応援するようになっているんですよ。僕がDAZNで試合を見ていると、『アルビ、勝ってる?』と聞いてきたり。子どもが見てもわくわくする、楽しい新潟のサッカーにこれからも期待です!」

(了)

【プロフィール】成岡翔(なるおか・しょう)/1984年5月31日生まれ、静岡県島田市出身。藤枝東高校から2003年、磐田に加入。11年に福岡に移籍し、13年、完全移籍で新潟に加入した。サイドハーフ、ボランチ、そしてFWでたぐいまれなサッカーセンスを発揮し、新潟で最初のシーズンは全34試合に先発出場。在籍した5シーズンでリーグ戦113試合に出場し、10得点を挙げ、17年にはJ1リーグ通算300試合出場を達成した。18年、J3のSC相模原に移籍。19年、J3の藤枝MYFCに加入し、11月5日に同年シーズンでの現役引退を発表した。現在はサッカースクールSKY(https://www.sky-soccer.net/)での指導が主になる。

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