「新潟のビルドアップが気になった」【頼もう!感想戦 feat.北條聡】~第25節vs鹿島アントラーズ.vol.2~
鹿島戦の検証が続きます。ボールを動かして前進し、ゴールを射止めて勝利するのが新潟のスタイル。しかし、今節は思うように発揮できませんでした。なかなか機能しない新潟の攻撃に、北條聡さんは気になるポイントがいろいろあるようです。
■なかなか縦パスが入らない
――鹿島のコンパクトなブロックを揺さぶり、中にボールを差し込むということでいえば、17分の決定機があります。先制された後の17分、堀米悠斗選手が内側で高い位置を取り、外に開いた高木善朗選手にパス。善朗選手が圧縮された鹿島のライン間に横パスを送って、長谷川巧選手が左足で狙いました。
「あのシーンは良かったよね。ただ、何度も作れていたかといえばそうではなかった」
――後半は右サイドに松田詠太郎選手が入り、個で仕掛け始めたことで状況を動かしかけました。
「同じく途中出場の秋山裕紀選手が縦パスをライン間に入れ始めたことでも、新潟の攻撃は活性化したと思う。
60分くらいまでは鹿島も元気で、『ブロックにボールを入れてきたら食うぞ』という構えを取っていた。だから、ちょっと難しかっただろうね。
それでも入れる努力と工夫をしていかないと。なかなか崩すことはできないよね。
たとえば島田譲選手は鹿島のアカデミー出身で、カシマスタジアムでの試合に対する思い入れは、かなりのものがあったと思う。だけど見方を変えれば、新潟の中で誰よりも鹿島のすごさを理解しているのも、島田選手で。彼がどういう難しさを感じ、何を考えながらプレーしていたのか、話を聞いてみたいよね」
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