ニイガタフットボールプレス

【Voice of the Pitch】「特徴を最大限に引き出し合う」~星雄次インタビューvol.1~

左右の中盤、サイドバックに加え、インサイドハーフ、さらにはボランチも。万能ぶりの進化が止まらない。抜群の走力を惜しみなく発揮し、そのとき最適なプレーでチームを躍動させる。屈指のユーティリティープレーヤーが、今、見つめているものとは。

■本気で取りに行ったから

――前節・山口戦は、チームとして準備してきたものを最初から発揮できたのではないでしょうか。

「立ち上がりから自分たちのペース、流れで試合を進めることができました。立ち上がりに関しては、とてもいい入り方ができたと思います」

――攻撃面では、特に右サイドの深い位置に意識的にボールを入れているように映りました。

「意識してそこに入れたというより、おそらくそこが空いているというのが見えて、各々が判断した結果、そこにボールが運ばれていったのだと思います」

――スカウティングして『そこが空くから狙っていこう』というより、実際に試合が始まって、ピッチの中の感覚で、そういうボールが増えた、と。

「そうですね」

――スペースのでき方について、星選手自身はボランチのポジションからどのように見えましたか?

「ラインはすごく高いと感じました。でも、こちらが後ろでボールを回しながら様子を見ても、そこまでプレッシャーに来る感じではなくて。なので、どこかのタイミングで両サイドやフォワードが裏を狙えるんじゃないかと思いながらプレーしていました」

――立ち上がりに星選手は最終ラインに落ちてボールをピックアップし、周りをよく見ていました。そこで、いろいろな情報を取り込んでいたのですね。

「自分がピックアップしたときも、そこまでプレッシャーに来なかったですし。そういう意味では自分が下りなくても後ろでボールが回ると思ったので、少し前めだったり、相手の配置を見ながらポジションを取っていたつもりです」

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