ニイガタフットボールプレス

【頼もう、感想戦!feat.平澤大輔】~明治安田生命J2リーグ第25節vsジェフユナイテッド千葉vol.3~「好転のきっかけをつかめ!」

ハイプレスを受け、スタイルをほとんど出すことができなかった90分。第25節・千葉戦は、今季ここまでで、チームが最も苦しんだ試合の一つでした。フクアリで現地取材した元サッカーマガジン編集長の平澤大輔さんと、大いに語り尽くしました。

■オールラウンドな星選手の魅力

――千葉戦は、チーム全体が重い印象でした。攻めに転じるとき、全体の押し上げもいつもより足りなくて。前半、福田選手がカウンターで1人で持ち上がった場面も、千葉の選手がよく戻って取り囲み、食い止めたともいえますし、新潟がそれを上回るスピードで福田選手をサポートできなかったとも捉えられると思います。

「重かったですね。それでジェフ戦を現地取材して感じたのが、リーグ中断を挟んで起用されるメンバーの組み合わせが変わって、メカニズムを整理し直さなきゃいけないところで、星雄次選手の先発起用はないのかな、ということなんです。

星選手はオールラウンドな能力を持っているじゃないですか。前節の大宮戦(第24節△2-2)では途中出場して右サイドバックでしたが、両サイドハーフ、インサイドハーフでもチームを機能させることができる。ピッチ内のメカニズム、攻守のバランスを整えたい今の状況を考えると、星選手が先発して長い時間プレーして、例えば本間至恩選手や谷口海斗選手を途中で入れて攻撃のギアを上げる。そんな戦い方もあるのでは。リーグ再開後、左サイドハーフは至恩選手、海斗選手が先発していますが、速攻も遅攻もできるし、守備もツボを押さえることができる星選手の選択肢もあるんじゃないのかな、と思います」

――アルベルト監督としては、どういう試合展開でも対応できる星選手を、交代の切り札としてベンチに置いておきたい考えがあるのかもしれません。

「確かに。星選手は試合展開に応じて、しっかりと応急処置ができる選手ですからね」

――千葉戦も出場時間は短かったですが、舞行龍選手のサイドチェンジを右サイドの深い位置で残して攻撃につなげたり、髙澤優也選手と連係して中盤でボールを奪って速攻を仕掛け、絶妙なパスをゴール前に流し込んだり。何かやってくれる期待感があります。

「至恩選手や谷口選手は、アタッキングエリアでの点を取るためのプレーによって試合を変えられる存在だと思います。星選手は、前でも中盤でも後ろでも仕事ができる。ジェフ戦が特にそうでしたが、チームが低い位置でのプレーに問題を抱えている今、例えば左サイドハーフとして星選手が先発し、ゲームをつくっていく試合を見たいですね」

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