【インタビュー】~cmパスを操る男、秋山裕紀~(その5)
数メートルどころか、数センチの差、タイミングを計ってパスを通し、攻撃を組み立てる。2019年シーズン最後に登場したボランチが、そのキックに込める思いとは。そして精緻で多彩なそのパスは、2020年、僕たちをどんな高みへ導いてくれるのか。
■ひとつ上のランクへ
――2019年シーズンの最後、6試合に出場しました。その中で第38節の栃木SC戦(●1-2)は、選手としてひと回り成長するための大きな課題を得た試合だったのではないでしょうか。栃木は秋山選手のことを、徹底的に消しに来ました。
「それはやっぱり、福岡戦や京都戦のプレーを見たら、自分のところに厳しく来られると思います。栃木や、J2の他のチームだと町田のような相手に対しては、自分の足りないところが出てしまいがちなんです。
高校のときを思い返すと、(前橋)育英はしっかりつなぐサッカーをするからこそ、ボールを蹴ってくる相手に結果を出せないことがあった。じゃあ、何が駄目なんだろうと考えたとき、自分がしっかりボールを受けられていないんですよね。それで、チームとしてもやりたいサッカーができない。だから、そういう結果になるんだなというのは、ずっと感じていました。
そこは、自分のひとつの課題だなと思います。自分たちがやりたいサッカーはあるけど、J2のほかのチームは、つなぐチームもあれば、めっちゃ蹴ってくるチームもあれば、守備から入ってくるチーム、攻撃から入ってくるチーム、それぞれの色がある。どのチームに対してもしっかり対応できないといけないですけど、あの栃木戦は自分のよくないところが出てしまった。それが、率直な感想です」
(残り 1701文字/全文: 2390文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ