【対談】~前編~北川ひかる&イ・ヒョギョン「お互いの課題と長所が、ちょうどうまく噛み合うんです」
■ミスを恐がらずにプレーしています
――リーグカップの予選を戦いながら、一番、成長したと思うチームメートは?
ひかる選手「それはやっぱり、ヒョギョンになるんじゃないかな」
ヒョギョン選手「え、ほんとに?」
ひかる選手「そうそう。なんだか笑っちゃうけど(笑)」
――去年の終わりにひかる選手に話をうかがったとき、「試合には絡めていないけれど、ヒョギョン選手は絶対すごい選手になる」とおっしゃっていましたよね。
ヒョギョン選手「マジで?」
ひかる選手「一緒にサッカーをやるようになって1年近くになるんですけど、本当に守備の安定感が出てきました。今までは、ただ前に強いだけだったのが(笑)」
――ただ、前に。スパッと言いましたね(笑)。
ひかる選手「ヒョギョン、ごめんね。前に強いのは長所でもあるから」
ヒョギョン選手「どうぞ、どうぞ(笑)」
ひかる選手「前に強いんだけど、その裏返しというか、課題も出てくるじゃないですか。その課題が改善されていると感じるし、頼もしい、安定感のあるCBになってきたと思います」
――良くなってきているのは?
ひかる選手「ヒョギョン自身も言ってましたけど、考えながらプレーするところがすごく良くなっていて、集中が切れなくなったと思います。コンスタントに試合に出るようになったことも大きいのかな、ヒョギョンにとっては」
――ルームシェアをされているお2人ですから、普段からサッカーの話になるのでは。
ヒョギョン選手「サッカーの話、しますね。自分はサイドバックの経験があまりないので、サイドバックにどういう指示を出せばいいか、ひかるに聞きます。現代サッカーではサイドバックがどんどん上がるけど、ひかるは特に攻撃が強みで、守備もしっかりできる。サイドバックの立場から、いろいろ教えてくれます」
ひかる選手「お互いの課題と長所が、ちょうどうまく噛み合うというか。私は守備が課題で、ヒョギョンは守備が得意。だから守備のことを相談しやすいし、ヒョギョンに攻撃のことを聞かれたら、私は攻撃で理解できていることを答えます」
ヒョギョン選手「私は攻撃のことをひかるに聞くんです」
ひかる選手「そういう感じでバランスがいい」
ヒョギョン選手「確かに」
ひかる選手「私は本当に守備が苦手だから、たとえば今日の練習でこういう場面があったけど、どういう守り方をすればよかったのかな、というようなことを聞きます。CBから見て、サイドバックにどう動いてほしい? とか」