「川崎フットボールアディクト」

沖縄合宿12日目「技術練習の理由」【キャンプレポート】

■「順番を間違えないように」

沖縄合宿12日目の2月12日は、午前午後としっかりめの練習内容となった。前日11日の練習が暴風雨のため大幅に変更になったこともその一因であろう。

9時半過ぎから始まった練習は、ウオーミングアップから鳥かごの通常メニューを30分ほどかけて消化。頭と足を慣らしたあと、あまり見た記憶のない技術系のメニューを10分ほど実施した。

ちなみにこちらの技術系メニューについて簡単に説明すると、4対4にフリーマンを3選手付けた鳥かごといったイメージ。ただしフリーマンと、ボールを保持する側の4選手は動きに制限がかけられた状態。対するオニ側の4選手は自由に動けるというもの。オニがボールを奪った瞬間に攻守が切り替わる。この切替時に迫力が出ていた。

話は少しそれるが鬼木達監督は今合宿中、これら技術的な練習をコンスタントに続けてきた。いわゆる独自集計ということになるが、今合宿は練習試合日を除くと12日間で16コマを消化。その中で鳥かごを除く技術練習を行わなかったのは6コマほど。この中には水戸戦前日に戦術練習を行った2コマや、レクリエーションになった水戸戦翌日の1コマなどが含まれる。

フロンターレは常々止める蹴るの大事さを口にしてきたが、それにしても技術練習の比率は多い。シーズンを前にしたこの時期、チームを率いる立場としては戦術練習を増やしたくなるのではないかとも思ったが、鬼木監督はこの点について説明してくれた。

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