「川崎フットボールアディクト」

台風19号の影響を受けているからこそチーム力を示したい【麻生レポート】


台風19号の影響が様々に出始めている。

大きいのは、キックオフ時間の変更。鹿島とのルヴァン杯準決勝第2戦について、キックオフ時間が4時間繰り下がり、19時に変更に。また台風による被害によっては、試合の延期の可能性もあるとのこと。

さらにフロンターレは、試合前日の12日のスケジュールについて変更している。練習は麻生では行わず、午前中に茨城県内に移動し現地で練習するという。これは鹿島に向かうための東関東道が12日の12時〜18時ごろにかけての時間帯で、通行止めになる可能性があると、 NEXCO東日本が発表しているため。

通常の試合とは違うスケジュールで、チームへの影響が心配だ。

ただ、鬼木達監督この状況について「自分たちの力に変えよう」と選手たちに話し「個人としてもチームとしても成長できるタイミングだと思う」と前向き。

鬼木監督はまた「コンディションも含めて自分たちがやってきたものは1日2日では崩れないので。そこは信じてやればいいかなと思います」とも述べており、強気だった。

この件について谷口彰悟は「選手によっては色々なルーティーンとか、こういうことをして、こういうことをして、やりたいという人もいるだろうし」と話しつつ「そういうのができないとなると、いい意味で開き直らないといけない。仕方ないことですし」と言う。そして「自分のルーティーンを崩していいプレーができれば、それはそれで一つの成長というか、新しい自分を見つけられるチャンスになるかもしれない」と話している。

ちなみに谷口は最悪の事態を想定して「本当に満足行く準備ができない可能性も全然ある。ぶっつけ本番という状況になりかねない」としつつ「でもそれでも心と頭の準備さえ出来ていれば、戦えるとぼくは思っているので。そこだけをしっかり揃えれば、という感じですね」と意に介する様子は見られなかった。

アウェイでの練習というとACLがそうで、つまり麻生で練習ができない不自由さについてはチームは経験済み。こういう状況に対し、不平不満を言うのではなく、そういうものだと受け入れて前を向く姿勢は大事だ。この環境の中で勝ち上がることに意味がある。しっかり決勝進出を決め、経験値を増やしてほしいところだ。

(取材・文・写真/江藤高志)

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