「川崎フットボールアディクト」

小林悠、中山雄太からの謝罪を受け入れる【麻生レポート】

柏戦で負傷交代。5日に左眼窩底骨折により全治3週間程度との診断が発表された小林悠が、7日に報道陣の取材に応えた。

まだ左目が赤く充血している小林だったが見た目からはケガをしているような深刻さは感じられず。とはいえ視野の一部でものが二重に見える、複視という症状が出ているとのこと。2週間が経過してもこれが改善しない場合は手術する事もありえるという。

また運動も制限されているとのことで、「何もやっちゃいけないと言われたので。でも今日軽く自転車漕いだりしましたが、あまり体を温めると目の出血が出てしまうみたいで。それもまたつらいですね」と話していた。

次節のC大阪戦の出場は事実上不可能という状況を受け「悔しいですね。次もし決まったらピッチにいられないですしね。切ないですね」と視線を落とした。

なお、柏の中山雄太からは謝罪の電話が入ったとのことだが「ピッチ上のことだから」と謝罪を受け入れたという。ピッチの内外で人格が豹変する小林の気持ちの切り替えの上手さが伝わるエピソードだった。

盟友を失った形の中村憲剛にも話を聞いたが、表情を曇らせながら「ケガがなければ一番よかったですが、なってしまったものは仕方ない」と話しつつ「悠自身も次に向かってやってるので。オレらが引きずられる必要はないと思う」と前を向くことの大事さを強調していた。

誰かが負傷した時に、その穴を補ってチームは強さを示してきた。今回もそうした強さを示したいところだ。

(取材・文・写真/江藤高志)

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