「川崎フットボールアディクト」

【#オフログ】等々力陸上競技場第2期整備について、川崎市が意見を一般募集中


3月5日、鳥栖戦前に川崎市による「等々力陸上競技場第2期整備に関する説明会」が行われた。

また「等々力陸上競技場第2期整備 整備の基本的な考え方」に対する意見を募集している旨報告があった。等々力陸上競技場の整備計画に関し意見があれば積極的に提言してほしいと思う。

「等々力陸上競技場第2期整備 整備の基本的な考え方」に対する意見募集について
http://www.city.kawasaki.jp/530/page/0000084737.html

意見の提出方法は、専用ページからのフォームメールに加え、(2) ファクシミリ、(3) 郵送、(4)持参が用意されている。
詳細は、上記URLにて確認してほしい。

説明会では、下記PDFファイルを元に、川崎市側からの説明が行われた。

【資料】等々力陸上競技場第2 期整備「整備の基本的な考え方」について(PDF形式, 1.44MB)
http://www.city.kawasaki.jp/530/cmsfiles/contents/0000084/84737/kihonntekinakanngaekata.pdf

出席者は100名ほどで、サイド・バックスタンドに対する整備計画について、工事の進め方や整備に関する3案が説明された。

第2案の改修案に関しては、現在のサイド・バックスタンドの構造体を活かし、設備の近代化と収容人員の増加を図るもの。ただし今ある構造体をそのまま流用するため、スタンド下の空間を新たにデザインすることができず、スタジアムを複合化させることができないという意味で不利な条件にある。
もちろん今現在すでにある構造体を流用するため、古い設備との共存を強いられることになる。

第3案の改築案については、今あるサイド・バックスタンドの構造体を一度撤去し、新たなスタジアムを建設する案ということになる。スタンドはもちろん、スタンド下のスペースも自由にデザインできるということで、昨今流行りの複合施設化もしやすくなりそう。
立地を考えると常設ショップの誘致は難しいかもしれないが、稼げる施設の誘致が可能なら維持管理費を補えるくらいの収益をもたらしてくれる可能性がある。そうしたビジョンが描けるのが改築案だということができる。

費用や工期については、現状維持がなし。
改修案の場合、費用は改築と比べれば安価になる。工期は25〜37ヶ月
改築案の場合、費用は最大に。また工期は46〜58ヶ月が見込まれているとのこと。

説明会後、質疑応答となった。

3案のうち現状維持の1案を除く第2案の改修案と第3案の改築案について出席者の質問は集中。出席者からの質問のうち、目新しいところでは収容人員の増加についての要望がなされていた点。
JFAやAFC、FIFAなどの新しいスタジアム要件を踏まえ、35000人規模で予定されてきたスタジアムを40000人規模に増やせないかとの意見が出ていた。
JFAやではA代表の公式戦開催には40000人規模のスタジアムが必要だとの内規があるが、収容人員を増やせるのであればA代表の試合の誘致が可能となる。またACL決勝も開催できるとのこと。

高校選手権や天皇杯、皇后杯などで大会運営の実務を経験してきた川崎市サッカー協会であればフル代表を迎え入れることも十分可能だと思う。ぜひ挑戦してみてもらいたいところ。

ちなみに収容人員を増やし、傾斜をつけるべく上方にスタジアムを伸ばした場合、近隣住宅との間に日照権の問題が発生する可能性が出て来るとのこと。この件に関しては、なかなか一筋縄ではいかないところがあるが、まずはトライすることが大事だとも思う。

説明会後、関係者との話の中で収容人員の増加により、稼働率の低下と空席が目立つ可能性が指摘されていた。ただ、人口が増えている川崎市の人口動態やクラブの将来的な発展の余地を考えると、40000人を目指すのは必然的な挑戦だと考えている。川崎市全体が応援してくれているチームなだけに、積極的に挑戦してもらいたいところ。

ということで、等々力陸上競技場の整備計画について、意見があるかたはぜひ川崎市に提案してみてください。

「等々力陸上競技場第2期整備 整備の基本的な考え方」に対する意見募集について

みなさん一人ひとりの意見が新しいスタジアムを作ります。

(取材・文・写真/江藤高志)

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