山梨フットボール

「台所事情が厳しい5連戦のスタートはベテランが要となってチームを支え、福岡の連勝を勝利で止める」【2020明治安田生命J2リーグ第25節 甲府対福岡 プレビュー】

2020明治安田生命J2リーグ第25節 甲府対福岡 甲府先発予想布陣

2020年10月10日(土曜日) 甲府対福岡 (15:00 KICK OFF/山梨中銀スタジアム)

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5連戦の初戦なのに台所事情は苦しいがチーム力で勝ちたい。

5連戦の第4ラウンド初戦は9連勝中の2位・福岡をホームに向かえる第25節。今週感じたのは若手や中堅選手の疲労の蓄積とベテランの凄さ。なかでも5連戦で3試合以上先発する選手はオフで抜ける疲労があっても蓄積している疲労はコンディションに影響を及ぼす。長いリーグ戦でレギュラーとして1年間戦い切った経験が無ければ、試合に出続けることの難しさは頭では想像できても身体では理解できていない。

学リーグで試合に出続ける経験を積んでいるので、経験値はあるけれどステージの違いによる経験は今積んでいるところだと思う。5連戦の第1ラウンドが始まる頃、太田修介や今津佑太がクラブスタッフに「どこかいい温泉はない?」と聞いていたことを思い出す。彼らが求めていたのは不特定多数の人と交わる温泉ではなく、新型コロナ対策を取れる”個室“がある温泉のことで、疲労が蓄積することを想定して温泉を上手く利用したいという意図があった。

局、思ったような温泉施設は見つからず、太田は「家の風呂場に大きな桶を置いてます。(奥さんにとっては洗い場が狭くなって)邪魔になっていると思います(笑)」と自分で対策を立てている。桶には水を入れ、温かい湯船と交互に入り積極的に筋肉疲労を取る交代浴を独自に取り入れている。太田の場合は奥さんが柔道整復師の資格を持っているので――もちろんチームのトレーナ―がしっかり対応しているし、韮崎のクラブハウスは交代浴ができる――マッサージで筋肉を緩めるタイミングと少し張った状態で試合に臨むなどのルーティーンはできているが、まだまだ試行錯誤しながらだろう。

今節は山本英臣と新井涼平が初めて同時先発。経験値の高い2人の存在がチーム力を高めることは間違いない。

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