山梨フットボール

「勝ち点3を献上して”自滅“がどういう流れ、メンタリティで起こるのかを学ばされた山形戦」【2020明治安田生命J2リーグ第14節 山形3-1甲府 レビュー】

2020年8月23日 山形3-1甲府(18:03K.O/NDソフトスタジアム山形/入場者数3,567人(新型コロナウィルス感染予防対策のため、制限付き)/天候 晴 弱風/気温 29.7℃/湿度 56%)

得点者 32’加藤大樹(山形) 35’ドゥドゥ(甲府) 67’北川柊斗(山形) 76’北川柊斗(山形)

△△△〇●○○△△△○△ ◯●

フリーが試合をコントロールできなかったと感じる試合でもあったけれど、甲府が自滅したことが敗因だと思う。山形に勝つ可能性は戦力的にも充分にあったと思うけれど、ホームアドバンテージがある山形は甲府を研究して対策を持ち、縦の関係にしたツートップでポイントを作り、CKではショートコーナーで徹底してズレを突いてきた。甲府も山形を研究し、ショートコーナーの対策は取っていたが、有効に機能しなかったということになるし、試合の中で新たな対策を取ることもできなかった。これで週末を戦う連戦の奇数試合グループは第7節(7月25日)で千葉に2-1勝って以来、△△△●と4戦勝ち無し。

だ、最初の5連戦の最後の試合で負けて順位が4位から6位に下がったことは回復不能なことではないし――2位との勝ち点差が9ポイントに開いたことは気になるけど――この先5連戦はまだ5回もあるのでこの負けから何を学ぶかで充分にプラスにすることはできる。乱世のシーズンだけに、自滅の原因を教訓にして取り返すチャンスは十分にある。また、バホスに続いてドゥドゥがケガ(全治不明も1~2週間で戻れるほど軽くはないと思う)をしたことは痛手だけど、枚数が足りないDFラインなら大ごともFWは日本人選手が意欲高くチャンスを待ち構えている。彼らがチャンスをモノにできるかどうか、新しい組み合わせの中から個を活かせるか。選手とコーチングスタッフが共に新しい形を作り上げることでカバーして、ドゥドゥが復帰した時に選択肢が増えていればプラスに転じるはず。甲府はグループとして運を手放していないと思うし、口先ではなく腹の底から相手を舐めることなく敬意を持って挑む気持ちを持ち続けることができればコロナ禍の乱世のシーズンに不利な立ち位置でもJ1昇格争いを最後までやることはできる。

山梨県内でもよく見かける農業用の特殊車両。この車両で農薬ではなく、水を撒くのがNDソフトスタジアム山形。水の量が少ない気もするが、撒き過ぎることはない。

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