「失点の課題は継続も改善する糸口を見つけて、価値ある逆転勝利。連戦の逆襲に期待を繋いだ」【2018明治安田生命J2リーグ第24節 甲府3-2熊本 レビュー】
2018年7月21日甲府3-2熊本(18:03K.O/山梨中銀スタジアム/入場者数6,530人/天候 晴 弱風/気温 32.1℃/湿度 57%)
得点者 14’坂本広大(熊本) 45’+1湯澤聖人(甲府) 58’堀米勇輝(甲府) 65’島川俊郎(甲府) 84’巻誠一郎(熊本)
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「失点の課題は継続も改善する糸口を見つけて、価値ある逆転勝利。連戦の逆襲に期待を繋いだ」
2失点したことで課題は継続も、勝ったことで昇格争い入りの可能性も希望も繋がったことが嬉しい。負けていれば首位とは13ポイント差、2位とは12ポイント差、6位とは9ポイント差になって、諦め気分の始まりになる可能性もあっただけに勝ってよかった熊本戦。渋谷洋樹監督はこの試合に相当に賭けていたと思うし、分析して対策も徹底してやってきた。後半の途中、判定に渋谷監督が怒ってドリンクボトルの中身をぶちまけた姿に執念を感じたし、その渋谷監督に、「監督、大丈夫だから」とピッチの巻誠一郎(37歳)が声を掛けて宥める姿に、ちょっとだけニヤついてしまった…。
「勢いを続けられたらいいけど、暑くなると勢いだけでは行けなくなったときにブロックを作って見たらみたらどうかなぁと思って…。先制点を取られたのはアレだけど、3-1になって“前からあまり行かないでブロックを作ってやってみよう”と話していて…それでも最後1点をやられたんで、まだまだだと思う」(小椋祥平)
小椋は「3-1になってから」と話したけれど、ノートには2-1になった後に“5-4-1のブロックを作ってスタートした”と書いている。どっちにしても、リードしてからの戦い方を選手が工夫しようとしたところは上野展裕ヴァンフォーレの進化。選手の話しぶりでは上野監督の指示でそうしたというよりも、選手が自分たちで判断してリードしてからの入りを決めた様子。上野監督も“90分間フォアチェックをやれ”と言っているのではないので、チームの方向性にベンチとピッチで齟齬はないけれど、選手が自主的にゲーム運びを考え始めたのは素晴らしい。
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