「勝てない強い甲府。力を出せなかったのか、出さなかったのか…」【2018明治安田生命J2リーグ第21節 甲府1-1京都 レビュー】
2018年6月30日甲府1-1京都(18:03K.O/山梨中銀スタジアム/入場者数8,796人/天候 晴 弱風/気温 30.3℃/湿度 55%)
得点者 16’福岡慎平(京都)20’リンス(甲府)
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勝てない強い甲府。力を出せなかったのか、出さなかったのか…
勝てる試合を勝てなかった。3月からの過密スケジュールで澱のように溜まっている疲労に対するケアが不十分だったのか、テンションが高かった浦和とPO(2試合、1勝1敗)の手応えと上野展裕監督就任から勝ち続けたことによる漠然とした”勝てるだろう“的な慢心に浸食された自信が少しでもあったのか…。答えはよく分からないけれど、強い甲府なのに勝てなかったことだけは確か。
インターバルが一週間空いたことでフレッシュさをある程度取り戻すことができると思っていたけれど、実際はそうではなかった。僕が知る限り、負けた試合でもポジティブで強気のコメントしかしてこなかった23歳の小出悠太が、「立ち上がりから身体の重さを感じていた」と話した京都戦。ジュニオール・バホスとエデル・リマが戻って最強のヴァンフォーレ甲府だったはずだけど、全体的に緩い感じがした立ち上がり。フォアチェックに行っているけれどボールを奪う意志と迫力はなく寄せているだけで、やれなかったのか、やらなかったのか…。6分には今津佑太がフェイントをかけて出したパスがミスになってカウンターを受けてレンゾ・ロペスにA級の決定機を与えてしまう。このシュートは枠の外に外れたけれど、これが立ち上がりのちょっとしたミスでは終わらず緩さは残ったまま。
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