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「5分前に話したことが守れずそういったところに勝敗は宿る」吉田達磨監督【無料記事 J1第19節 吉田達磨監督会見】

【無料記事 J1第19節 吉田達磨監督会見】

まず試合の感想を振り返る前に我がクラブの選手の道渕諒平が逮捕・拘留されている件で応援してくださっている皆さま、サッカー界、サッカーを取り巻く皆様に現場の責任者としてお詫びしたい。申し訳ありませんでした。試合はピッチ外のことが影響しないわけではないですが、試合は試合ですし、応援していただきましたし、トレーニングもしてきました。自分たちの戦っている姿を見せようと戦ったが結果は0-3。鹿島スタジアムで大きな失点を重ねることになりました。

前半、鹿島のクロスの質も攻撃のバリエーションも豊富ですし、そういった中でヒヤッとしたシーンもあったし、(鹿島のシュートが)ポストにも当たりましたけれど、残りの7~8分までよく対応していました。クロスからピンチがあることは鹿島と試合をする上で当り前のことで、押し込まれる時間帯の中で少しずつ全体を、ブロックを前に押し上げられない前半の終わり(終盤)になってしまいました。

そういったところを修正して(後半に)臨もうと、ボールを奪った瞬間も多少自分たちに時間があったので、クリアというか、カウンターに行けなければ、奪った選手の前にスペースがあれば、運んでいきなさいと。そういうプレーをしなさいと言ったなかで蹴ってしまって、拾われてそこから失点という自分たちのやってはいけないプレーを…、鹿島はやってはいけないプレーを基本的にしない。

後半立ち上がりの一番大切なところで、5分前に話したことが守れずそういったところに勝敗は宿ると思うし、そういったトレーニングや指導、指示をと思っていたが、私の徹底不足というか、それは絶対にしてはいけないんだと、大きな罪なんだということを伝えることができなかったところに力不足を感じています。あの時間帯に失点して、ドゥドゥが入って、入る直前に2失点目を喫してしまったので、鈴木優磨君が点を取る瞬間しか見てなかったので、どう崩されてああなったのかは分からなかったんですが、残り30分はそこからゲームが動く時間帯だと思いますが、その時間帯に失点した。それで勝つ可能性はほぼ潰えましたが、交代選手を含めて肉弾戦の中、最後まで走る、ゴールに向き合う、基本的なことは選手がしっかりと見せてくれたが徹底できなかった。

後半の最初はラインが上がらなかった。前半の最後のところにひょっとしたら負けた原因があるのかと思っています。ポストに当たったり、1対1を決められなかったりということはありますけれど、そういうことが、一つネット揺らすことの大切さを痛感しています。1回のチャンスをモノにしていく(ということを)。僕たちにとってチャンスは少ないわけで、少ないチャンスに集中しています。プラスαの落ち着きや上手さを、プレッシャーの中で追い求めて失くさないようにと…。彼らには自信を失わずにやってほしいと思っています。

(今節の結果で)降格圏に入るか入らないかは分かりませんが、仮に入ったとしても残り5試合とかまで自分たちは生き続けていると思うし、降格圏に入ること、そういった順位が下にいること、言い方は難しいが恐れてはいないというか、想定の中に入れておかないといけないことは何試合も前から分かっていますから、数字を見てバタバタするのではなく、僕らが戦わないといけない残留争いの中で、(得失点で)マイナス3をしてしまったことは大きな反省。得失点差ということを考えながら残り15試合は苦しい試合しかないと思いますが、苦しみの中に何かいいものがあるように、苦しみしかないようなチームの中や外や、試合結果ですが、何か光を感じてもらえるような試合を逞しく続けていきたいと思います。
Q
途中からツートップにした意図は?
A
(今)いる選手の特徴を出すというか、ウイルソンは途中で疲れるかと思っていたが、思ったよりも走れていましたし、ドゥドゥと併用になったときに2人を前に置いて、スコアのこともありましたが、ちょっと違うプランもあったが、ドゥドゥと話をしている間に2点目が入ったので前に2人を残して鹿島によりプレッシャーが掛かるように、いずれにしてもカウンターが増える展開になりますから、その出所、出し所、目印を2つ置いてやりました。意図はそういうところです。

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