背中を押してもらう試合ではない。ピッチで闘う選手が何かを示す試合【2017明治安田生命J1リーグ第19節 鹿島対甲府 プレビュー】
【2017明治安田生命J1リーグ第19節 鹿島対甲府 プレビュー】
7月29日(土曜日)鹿島対甲府(18:30KICK OFF/県立鹿島サッカースタジアム)
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地面がフッと消えて無くなったかのような、恐怖に似た感情が混じった不安。暫く何も考えられなくなった…。人は誰だって間違いをするし、正しいことをしながら間違ってしまう生き物。でも、立場や背負っているものが大きければ大きいほど求められる自覚は高く、負わされる責任は重い。暴行容疑で現役選手が逮捕、拘留されるなんてことは受け止められないけれど、現実。クラブがこの事実を知ったのがいつなのか分からないが、7月23日に起こったことを5日後の28日まで公表しなかった。事情はあるだろうが、説明がなければ詮索は拒めない。
28日の午後5時からクラブ内で行われた記者会見の通知は報道機関には送られても、毎日練習場で会い、その日も会見の数時間前まで練習場にいた記者やフリーランスには知らされなかった。クラブとの距離を感じてネガティブな感情ばかりの夜になってしまった。
鹿島戦のメンバーがこの話を前泊する茨城県内のホテルに着いてから聞かされたのか、移動中のバス車内で聞かされたのかは分からないけれど、試合に向けて集中することは簡単ではない。ほとんどの選手はこの事実を知らされないまま「体調不良で練習を休んでいる」という話を聞かされて今週を過ごしてきたと思うが、どう受け止めているのだろうか…。ファン・サポーターもいろいろなネガティブ感情が混じり合って、心にも腰にも力が入らないのではないか…。
それでも闘わないといけない。
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