ヴォルティススタジアム

【徳島vs熊本】吉田達磨監督記者会見コメント「痛みを伴う3日間の中で山形戦に向けてやっていくしかないと思っています」

■明治安田生命J2リーグ 第38節
9月27日(水)徳島 0-1 熊本(19:03KICK OFF/鳴門大塚/3,126人)
得点者:56’伊東俊(熊本)
———-

〇吉田達磨監督
痛みの大きい敗戦です。前節の大宮戦が立ち上がり10分で決着の着いた残念な戦いでしたので、今日はしっかりとした気持ちと共にスタジアムへ来ました。しかし、注意をしていた熊本さんの裏への鋭いランニングで失点してしまいました。全体的なパフォーマンスだけで言えば大宮戦とは違って、もちろんメンバーも違うのですが、スペースがどこにできるのかを選手たちが理解しており、そこを使って杉森、柿谷、西谷のところへ何人かの選手が絡んでいくような形は前半から出せていたと思います。ただしちょっとしたズレやクオリティ、10メートルのパスを右に付けるのか左に付けるのか。あとは奪った後の意識ですね。近くに来てほしいと思うボールホルダーと離れていく味方という点は今日の試合を少し苦しくしたと思います。熊本さんはボールを持つのが上手いので、最後はなかなかパワーの掛けどころが上手く見つけられず時間を使われる展開になりましたが、ゴール前に迫った場面で決めるのか決められないのかということもありました。ゴールにねじ込む、ぶち込むといった勢いや興奮度を含めて、痛みを伴う3日間の中で山形戦に向けてやっていくしかないと思っています。

Q:メンバーが大きく変わりましたが、大宮戦の前からこの構成は考えていたものですか?

大宮戦後の中二日で迎えるゲームでしたから一定のメンバー交代は考えていました。誰がどこに入るのかまでは決まっていませんでしたが、大宮戦後の疲弊とあのようなゲームになったので誰がフレッシュで誰を起用するのかは慎重に考えましたけど、疲労度とフレッシュさというところで杉森と青木がピッチに立ちました。

Q:サイドバックの人数が不足している現状を、お話しいただける範囲で教えてください。

次節は戻ってこられるかもしれませんが、今日のこの時点でサイドバックを本職としている選手はいません。その状況が続いています。なかなか起きることではないですし、僕も初めての経験です。でも石尾をコンバートしたり、今日は普段センターバックをやっている青木を左サイドバックで起用したり、ウイングバックならやったことがある西野を起用したりしています。それで今日のようなゲームをものにできれば良かったのですが、そうは上手くいかない中で、サイドバックがいないからどうするということを僕が考えることはありません。いないから大変だというよりも、誰がいいのかとかどうやっていこうかを考えています。今日は安部がベンチに入りましたし、徐々に人は戻りつつあります。ただフルでいってどこまでもつのかわからない、青木の場合は大学でみっちりトレーニングしてきていますし、その中で今日は起用しましたけど、そんな感じで僕たちの中のベストを組んでやっていくしかないと思っています。

Q:ホームで連敗という結果。次節の山形戦に向けて、どこを整理していきますか?

まずはちぐはぐさです。取ったボールをどうするのかということを明確にしなければいけないと思っています。そうは言っても、スペースを見つけたり使うことについて今日はけっこうできていました。ただ実行することについては、足でやるのでミスはあります、僕は選手のミスを責める気はありませんが、そこに正確性が生まれてきていないので、遠くに離れているのなら近くによる必要があるでしょう。その辺の意図を合わせていきたいと思います。また今日選手たちはよく走ったと思いますが、ミスで30メートル戻らなければいけない、50メートル戻らなければいけないというのでかなり体力を持っていかれました。しかし光の見えるパフォーマンスだったと思います。

Q:運動量、奪う意識、奪った後のプレーには改善が見られました。明確な指示を出したのですか?

選手がやることですが、奪ったボールを離れずにどう動かしていくのか、奪った瞬間に今日のゲームは何が起きそうなのかというところはトレーニングとミーティングと大宮戦の反省で合わせることはできたと思います。それだけでスペースを見つけたり感じたり、お互いで共有する能力を持っているとは感じましたが、今日はそれを実行していくまではなかなか進まなかったと思います。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ