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【広島 0-2 EL埼玉】対策を打破できず、焦りからの敗戦。そして今日のG大阪戦についても。

サンフレッチェ広島レジーナがEL埼玉に破れた試合は、トップチームにとっても大きなサジェスチョンを与えた。そんな一戦だったと感じている。

埼玉は5-3-2の布陣を引き、広島がボールを持つとPAの直前までラインを下げ、全員でブロックをつくった。「力の差は歴然とある」とは埼玉・池谷孝監督の言葉。広島をリスペクトし、守備に全力を尽くすやり方を選択した。

それでも試合開始から暫くは、埼玉にもミスが多かった。2分、高橋美由紀が強烈なプレッシャーをかける。それ故に、CB木下栞はクリアのようなキックで逃げざるをえない。

そのボールをダイレクトでアンカーのポジションにいた渡邊真衣がダイレクトで返す。再び木下だ。トラップがぶれた。そこを狙っていた高橋が前に出て、GK浅野菜摘と1対1。決定的だ。

「相手と駆け引きするか、それとも振り抜くか」

一瞬、コンマ数秒間の迷い。

浅野の体重が左足に乗ったように見えた。

ストライカーは逆をつくシュート。枠は捉えた。が、GKは右足を残した。当てた。

思えば、このシーンがもっとも得点の可能性を感じた瞬間だった。2227人、レジーナ史上最多の観客を飲み込んだスタジアムが、もっとも歓声があがった時でもあった。

「あそこを決めるか決めないかで、結果が大きく変わってきてしまう。反省しかないです」

試合後、高橋は声を震わせる。悔しさが最大限に達していた。

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