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【広島 0-0 新潟L】サンフレッチェ広島レジーナの優勝を支えた柳瀬楓菜の戦い

柳瀬楓菜はその瞬間、「やばい」と感じた。

3人目のPK戦キッカーとして登場した21歳のゲームキャプテン。藤枝順心高1年の高校女子サッカー選手権でPK戦で蹴らせてもらえなかったという悔しさも味わい、「絶対に蹴るんだ」という強い決意を持って、ボールを置いた。

狙いは左側。だが蹴ろうとした瞬間、新潟の日本女子代表GK平尾知佳が、その左側に向かって動くのが見えた。

「このままでは、止められる」

咄嗟の判断で、柳瀬はキックの方向を変えた。だが、どんな天才選手であっても、急に判断を変えることはとんでもなく、難しい。

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