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【日々、紫熊倶楽部】美しい開聞岳が全てを癒やした〜指宿キャンプ見聞録

本州最南端の日本百名山である開聞岳の勇姿。富士山にも似た優美な自然の造形美は、その存在そのものが奇跡といっていい。天候不順に悩まされた今回の指宿キャンプではあるが、この開聞岳の素晴らしさを間近に感じられただけでも、ありがたいと思う。風雨も、雷すらも受け止めるその大きさと優しい姿に、疲れも癒やされた。

 

キャンプ取材の時、テントで宿泊したらどうだろう。

このアイディアは、前年の指宿キャンプから存在した。その理由は、なんといっても指宿の街に適当な宿泊施設がないことである。

もちろん、古くからの温泉街である鹿児島県指宿には、多くのホテルや旅館があるが、いずれも観光客目当て。値段も高いし、仕事をするにはデスクや椅子などの施設が心許ない。いや、とにかく、宿泊費用が……。

問題は寒さと風である。

特に風はテント生活では大敵だ。実は昨年、富士山の麓でキャンプした時、爆発的な低気圧が駿河湾沖を通り、台風並みの風に襲われたことがある。当初予報では大きな心配はないということだったのだが、そこは自然の恐ろしさ。強烈な風が我がテントを襲い、ポールがぐにゃりと曲がってしまった。そのテントのポールは柔構造で風がやむと元に戻ってくれたのだが、それにしても風の破壊力は恐ろしい。

指宿は南国とはいえ、1月はさすがに寒い。さらに海に面しているため、冬は風が海から吹いてくる。そこがとにかく気になった。

今回は「テントでキャンプ」。練習場からクルマで10分の「指宿エコキャンプ場」がベースキャンプ。

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