サテライトの試合は第1球技場でやってみてもいい/仙台への旅 Part.3〜石巻で考えたこと

石巻にやってきた紫の戦士たち。いつもよりも近く感じるサポーターの声援を受け、2-0と快勝。
石巻でのサテライトリーグは、実に見事なゲームだった。ヨンソン監督がやりたい「攻撃的なサッカー」とは、実はこういうスタイルを指すのではないか。強くそう感じられた戦いだった。前線から最終ラインまで運動量が多く、2トップとトップ下がそれぞれの発想をうまく整理させてコンビネーションを構築していく。そういうサッカーで2得点を叩きだした。このゲームを見たことで、前日の敗戦のショックが少し和らぎ、前を向くことができた。ほんの少しだけ。
それとは別に、この石巻の試合で考えさせられたことはある。東日本大震災の傷跡が深いこの街は、まだ復興したとはとてもいえない。試合会場の近くにも仮設住宅がズラリと並び、駅前に行っても活気に満ちているとは言い難い。この街の子どもたちや若者たち、住んでいる人たちが笑顔になるためにサッカーが役立つのであれば、あらゆる機会をつくって関わっていくべきだ。そう感じたことは確かだ。
だが、東日本大震災からの復興とサッカーというテーマで書くには、材料も不足しているし、そこに真摯に向き合うための時間も足りない。今回はもっと、手近ではあるが、サンフレッチェ広島にとっては重要だと思うことを石巻の試合から書いてみたい。それは、スタジアムのこと。といっても、エディオンスタジアム広島とか、新スタジアムのことではなく、サテライトの試合を行う会場のことだ。
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