【深化の轍】遠藤航の真骨頂
遠藤航は東アジアカップで日本代表に初招集され、フル出場を果たした。初戦の北朝鮮戦と2戦目の韓国戦で右サイドバックを務め、北朝鮮戦では試合開始早々クロスで先制点をアシストした。3戦目の中国戦ではボランチとして出場し、積極的な攻撃参加を散りばめながら上下動を繰り返した。ポジションこそ異なれど、湘南で仲間とともに培っている全方位的なプレーを代表でもそつなく発揮した。
曺貴裁監督のもと、3バックの中央から右へポジションを移したのは2013シーズン途中、厳密に言えば第24節仙台戦のことだった。以降ほぼすべての試合で右を担い、J2を制した昨季を経て攻撃力を磨いてきた。チームとともに歩んできたその道のりが、代表デビュー戦で先制ゴールをアシストするというひとつのインパクトに結ばれた。
攻撃の深化を支えるのは、センターバックとして築いてきた守備力に違いない。あるとき、遠藤はこんなふうに語っている。
「ずっとセンターバックをやってきましたし、基本として、まずはしっかり守備のできる選手でなければダメだと思っています。もともとはポジショニングやカバーリング、数的不利の対応といったクレバーさも自分のよさだったので、そういうところは忘れずに続けたい。3バックの右を曺さんにやらせてもらい、プラス攻撃参加を自分のよさとして成長させてきたつもりなので、自分のベースはまず守備にあると思ってる。しっかり守れて、攻撃参加ももっとクオリティが上がっていけば、選手としてもっと成長できると思っています」
ポジショニングやカバーリング、数的不利の対応――自身のベースと語る遠藤の守備力は、今季のリーグ戦のプレーにも辿ることができる。2ndステージ第2節神戸戦のワンシーンが印象深い。
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