ニイガタフットボールプレス

【頼もう!感想戦feat.成岡翔】~明治安田生命J2第21節・大分トリニータ戦vol.1~「今回の大分戦は、単なる1試合じゃない」

「目の前の相手が最大の敵」だと、松橋力蔵監督は常々、語ります。一戦、一戦に全力を尽くす大切さを理解した上で、シーズン折り返し地点での大分戦の勝利はとても価値があると成岡翔さんは見ています。ここからの展望も大きく広がっていく、今回の感想戦です!

■ちょっと油断しました

――シーズンを折り返すタイミングで激突したのが、強敵の大分でした。今シーズンの昇格争いを占う上でも、チームがどういう戦いを見せてくれるのか、非常に注目される一戦になりましたね。

「大分の情報を、あえて事前に入れないで試合を見たんですよ。だから、彼らが継続的に今回のような戦い方をしているのかは明言できないのですが、この試合に関しては、大分は新潟の良さを消そうという戦い方で臨んできたと感じました。前線からがんがんプレッシャーを掛けてきて、守備をはめに来た。それに対して新潟はやり方を変えず、つないでいこうとする意図が伝わってきました。

これは毎回のように言っていることなのですが、状況に応じて戦い方を変えていけるのが、一番いいサッカーだというのが僕の持論で。その視点からいくと、大分はかなりの勢いで前から来た分、裏のスペースはすごくありました。

じゃあそこを、いつ、どうやって使うのか。それをポイントに試合を見ていると、先制点はまさに、答え合わせのようなシーンになりました。まず、千葉(和彦)ちゃんからいい縦パスが入って、そこからの鈴木(孝司)選手と(高木)善朗選手の関係性が実にすばらしかった。経験値の高い2人だし、得点場面以外でもずっとそうでしたが、2人の関係性の良さが、1点目に非常に表れましたね。

ただ、後半最後の方はかなりきつかったです」

――僕はもう、『いつ失点しても動揺してはいけない』と自分に言い聞かせながらDAZNの中継を見ていました(苦笑)。

「最後は、本当にどうなるか分かりませんでしたね。俺自身、ちょっと油断していたというか。2点差になって、ゆったりした気持ちでいたんですよ」

――それが一転して。

「そう。これはヤバいな、と。最後は何度も時計を見ていました」

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