ニイガタフットボールプレス

【頼もう、感想戦!feat.平澤大輔】~明治安田生命J2リーグ第27節vs水戸ホーリーホックvol.4~「もしかして中盤ロス?」

われわれが目指すものは何か? それを考えるとき、「大敗」の二文字で片づけるわけにはいきません。第27節・水戸戦を、元サッカーマガジン編集長の平澤大輔さんと語り尽くします。諦めるわけにはいかない! 必ず、ここから巻き返しましょう。

■ボール動かすユニットが不可欠

――水戸戦後の、アルベルト監督の「勝者のメンタリティーを持たなければならない」というコメントはショックでした。この期に及んで? という落胆ですね。去年の夏の終わりころ、監督は「チームに勝者のメンタリティーが根付きつつある」と嬉しそうに話していたのに、1年経ってこれか……という。選手が発奮してやるしかないです。プレーするのは選手なのだから。

「心から勝ちたいのか、という部分へのアプローチですよね。たとえば京都の曺貴裁監督は、ずっと強調しているところです。選手たちを褒めながらも、いまだに勝ちたい気持ちの部分を強調する声掛けをしていますよ。アルベルト監督はどうなんだろう? 根付きつつあると感じて、次のステップに進んだのかな?」

――水戸戦は、ああいう崩れ方をしてしまいましたが、ここまでは選手たちがメンタリティーを見せながらやってきていることも事実です。それでもふとした拍子に、そのメンタルが霧散してしまいかねない。そんな怖さが今回、身に染みてよく分かりました。曺貴裁監督が強調し続けるのは、チームにはそういう魔が差すときもあると知っているからなんでしょうね。

長いシーズン、42試合の中には、今回のようなこともあると思います。ただ、昇格に向けてここからスパートしたいタイミングで、こういう試合をやってしまうのか、と。実に残念です。

「頑張りどころであるのは間違いないですね。水戸戦に限らず、ここ数試合で感じるのは、高木善朗選手がボールを触る位置が、去年のあまりうまくいっていない時期のように後ろになっていることなんですよね。

当然、対戦相手に厳しくマークされるし、ボールを受けるとファウルで止められることも少なくない。それを避けるために、前から引いてくるのはよく分かります。相手が付いてくれば、空いたスペースに他の選手が入ってそこを突けばいいし。

それにしても、ちょっと下がってくることが多いので、その理由を知りたいと思っています。チームの戦い方として、ロングボールが増えていることも関係があるかもしれない。

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