【Voice of the Pitch】~小島亨介インタビュー~vol.3「学びのシーズン」
左足の正確なキックと優れた技術を駆使してビルドアップに加わる姿は、「11人目のフィールドプレーヤー」だ。アルベルト監督が推し進めるボールを保持し、ゲームを支配して勝利する攻撃サッカーを進化させる守護神は、たび重なるけがを乗り越え、新潟のJ1昇格に燃えている。
■怖がったら、このサッカーは崩れます
――アルベルト監督のもと、追及するサッカーが攻撃的なスタイルということもあり、GKの小島選手に話をうかがうにもかかわらず、なかなかゴールキーピングの質問になりません。ほぼ、ビルドアップになってしまいます(笑)。
「はい(笑)」
――ビルドアップに関して、第24節の大宮戦(△2-2)は興味深い試合でした。大宮の戦い方が関わってきますが、前半は小島選手がボックス(ペナルティエリア)からどんどん出ていって、まるでDFのような高い位置でビルドアップに関わる場面が目立ちました。後半は大宮が前から守備に来るようになったこともあり、逆にバックステップを踏みながらのビルドアップへの関わり方に変化しました。
「前半の大宮は、ハイプレスを掛けてくるという感じではありませんでした。だから、できるだけボランチを下げないために、自分がセンターバック(CB)の間に入ってビルドアップすることを心掛けました。それによって、前に人数を掛けることができて前進しやすくなるし、より前でテンポよくボールを動かせるようにもなる。そういう狙いを持って、ボックスの外でボールを触る機会を増やしたんです。
後半は、相手も前から来るようになりました。僕たちが前半の内に1点取っていたこともあると思います。そうなると、なかなか僕自身が前に出てプレーするわけにはいかなくなり、相手から距離を取るためにもバックステップを踏みながらのビルドアップに変わっていきました。僕が下がると、相手は追いかけてきます。それだけ走らせることができますし、引き付けた分、違う選手を使いながらフリーの選手にボールを持っていくことを考えてプレーしていました。
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