【頼もう、感想戦!feat.小林慶行】~明治安田J2第42節・大宮アルディージャ戦vol.4~「そもそも僕は、今季のアルビのサッカーが好きだから」
ピックアップしたゲームを選りすぐりの論客と語り尽くす、この企画。2020年最終節・大宮アルディージャ戦の感想戦に登場するのは、かつていぶし銀のボランチとして新潟を支えたヨシユキさんこと、小林慶行さん。「戦術的な話ばかりになったけど、大丈夫かな? だけど、俺も指導者を目指して戦っているところを示したかったから」というヨシユキさんのことば通り、あの完敗も戦術的に整理すれば、2021年のチームが成長するためのヒントがたくさん見つかるんです!
■いままでトライしてきたことは
――慶行さんの分析で、大宮戦の3失点は、いずれも複数の原因が重なって喫したものだということがよく分かりました。しかも1失点目、2失点目は、その前に伏線といえるピンチを迎えてもいた。見方を180度変えると、大宮は自分たちが準備してきたものを出せていたということですよね。
「そうだと思います。大宮はこの試合、ずっと守備から入っていました。新潟にボールを持たせていた感じが最初からあったし、なおかつ奪ってからの攻撃がとても速かった。
大宮が最初につくった決定的なシーンは15分で、最初のところは映像には映っていませんでしたが、おそらく藤田(和輝)がゴールキックを舞行龍に付けたのだと思います。そして舞行龍から左サイドバックの堀米(悠斗)にパスが出て、堀米がもう一度、落としたボールを舞行龍が前にフィードする。そこで、自陣で潰されるんです。中島(元彦)なのかな、相手の西村(慧祐)にヘディングでバーン! と潰されて、一気にゴール前まで運ばれました。
舞行龍は、左のタッチライン際から苦し紛れに前に蹴った状態でした。そしてマウロはピッチの横幅半分より右側にいたから、CBの間がすごく空いていて、FWの戸島(章)がフリーでボールを収めることができた。それで一気に運ばれたシーンでしたが、この試合は、新潟のゴールキックすべてがうまくいっていなかったと思うんですよ」
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