【頼もう、感想戦!feat.成岡翔】~明治安田J2第39節・松本戦~vol.3「そのプレーは10番にふさわしい」
ピックアップしたゲームを選りすぐりの論客と語り尽くす、この企画。今回は厳しい試合内容となった第39節・松本戦を、成岡翔さんと語り合います。3-4-2-1で臨んだ試合結果は完敗に終わりましたが、可能性を感じられる戦いでもありました。
■隠し切れない存在感
――2020年シーズンを振り返る上で、ぜひ成岡さんにうかがいたい選手がおりまして。本間至恩選手なんですが。この1年で、チームで最も成長した選手だと思います。
「今季のチームにおいて、欠かせない存在ですよね」
――シーズン当初はエースが渡邉新太選手で、新加入で未知数のファビオ選手とともに、至恩選手は準エース的な立ち位置になるのかなと見ていました。それが、新太選手もファビオ選手もシーズン途中で不在となる中、堂々とエース格のプレーを1年間、貫いてくれたのが至恩選手でした。
「攻撃のアクセントになる選手としてね。他の選手とは、ひと味もふた味も違うプレーをするし、シーズン途中からは至恩頼みになるところもどんどん増えていきました。それくらい強い影響力を、1年間ずっとチームに与えていましたよ。
本人も自信が付いてきたんでしょう。ボールに絡む回数も増えてきて、どんどん自分からボールを引き出し、積極的にプレーしていた。それだけメンタルも成長した証拠だし、あの若さを考えれば、とてもいい日々を送れていることがよく分かります」
――成岡さんは2013年から2017年まで新潟に在籍してプレーしましたが、当時、新潟U-18所属だった至恩選手もトップチームの練習に参加していましたよね。
「してました。とにかく速い選手だなあ、と思っていました。すばしっこくて、マッチアップするのが嫌だな、と(笑)。そのときの印象は今季のプレーを見ても変わらないし、さらに他の選手と違うスタイルが際立ってきました。
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