【インタビュー】「倒せるとき、相手に息をする暇を与えてはいけない」~アルベルト監督の蹴球文化論(2)~
サッカーにおいて個人の技術やフィジカル、戦術理解は大切です。しかしチームスポーツである以上、選手が互いに理解し合うことは不可欠です。一気に多国籍化が進んだ今季のチームを、アルベルト監督はどのようにまとめようと考えているのでしょうか。
■攻める姿勢
――多文化社会のアメリカでサッカーの仕事をすることは、大変でしたか?
「グループをまとめるという意味では、より難易度が高かったですね。アフリカ人、北欧、南欧、南米、中米……文化的な特徴がとても異なる選手たちから、チームが構成されていましたから」
――キャンプ終盤、監督はゴールに向こう意識、姿勢を、かなり強く選手たちに求めるようになりました。勝負所で慎重すぎるのは、日本人選手の文化的な特徴、精神性が関係しているのでしょうか?
「それは違うと思います。日本人の性格とつながるとは決して考えていません。
私はキャンプの途中まで、ボールを大事にすること、パスを大切につなぐということを強調してきました。そのために、相手ゴール前でもパスをつなぐというような拡大解釈が、選手たちの間に生まれたのかもしれません。
(残り 1472文字/全文: 2074文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ